薄（すすき）〜近郊に出ると、どこにでも見られ、一叢（ひとむら）となって生い茂る。夏のころ青々していた青薄も、秋日の中で1.5〜2メートルあまりとなり、黄褐色または紫褐色の、ものさびた尾花を穂状に咲かせ、最後に白くなって飛び散る。花穂が獣の尾に似ているので尾花という。お月見になくてはならぬ草である。芒・芒野・芒原・花芒・穂芒・芒散る・糸芒・鬼芒。また真赭（ますお）の芒とは、穂のつやつやと赤味を帯びた大きな芒で、まそほの芒とも言い、赤糸にたとえて真赭の糸とも言った。一叢芒・一本芒。秋の七草の一。