生地は、撚りの強い糸を経(たて)緯(よこ)に使い手織りすることで、着心地の良いシャリ感と、むっくりした柔らかさを両立。多色の糸を合わせながら、細かく組織を変化させることで、文様の濃淡、立体感を表現しました。
沙羅の花
沙羅の花〜夏椿の花を言う。山中に生ずるが、庭園に観賞される落葉喬木である。椿に似ているが、幹は年々古い外皮を剥離し、葉は裏に絹状の毛を持っている。晩夏にひらく花は、白い五弁で、椿に似た美しい花であるが、皺のある花弁の裏には微毛がある。一種に、「ひめしゃら」があるが、幹枝が百日紅に似てなめらかで、淡赤黄色を帯び、林中にあって美しい。白い五弁の花で夏椿に似て、その花は小さい。「さらじゅ・さるなめり・あからぎ」とも言う。仏教と関係深い沙羅双樹とは違う。