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一月の覚え書 |
・一年の最初の月。寒に入るのはこの月の初旬で、冬の一番寒いころ。正月なので、新年のいろいろな行事が行われる。
・睦月:陰暦一月の異称。陽暦でいえば二月ごろにあたる。「万葉集」にすでに歌われていたことば。親しみ睦む月という意味と考えられ、したがって、正月の異称として用いられる場合が多い。
・新年:新しい年。一年の初め。あたりの風景も人の心も、一種改まった感じがするのが不思議である。
・正月:一月の称であるが、年頭慶祝の意を含めて三が日ないし松の内にとくに正月の感じは深く、七日までを本正月・大正月などと呼ぶ地方もある。また十五日・二十日、あるいは二十五日を正月祝いの終とする地方もある。
・初春:新年。陰暦では元旦がおおむね立春のころであったため、初春といえば新年のことであった。陽暦になってもその習慣が残り、「初春」を新年と同義に用いる。 |
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1/1〜4 |
雪下麦出(ゆきのしたむぎいづ):七十二候、冬至の三候 |
1/5
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小寒(しょうかん):二十四節気、陰暦十二月節冬至の後十五日。寒の入りの日。この日から節分までの約三十日間を寒の内といい、いよいよ厳しい寒さに向かう。寒に入って四日目を寒四郎、九日目を寒九といい、寒九の雨は豊年の前兆といわれる。 |
1/5〜9 |
芹乃栄(せりすなわちさかゆ):七十二候、小寒の初候 |
1/10〜14 |
水泉動(すいせんうごく):七十二候、小寒の二候 |
1/15〜20 |
雉始鳴(きじはじめてなく):七十二候、小寒の三候 |
1/21 |
大寒(だいかん):二十四節気、
陰暦十二月中小寒の後十五日。寒威酷烈を極める時。 |
1/21〜25 |
款冬華(つわぶきはなさく):七十二候、大寒の初候 |
1/26〜30 |
水沢復堅(すいたくあつくかたし):七十二候、大寒の二候 |
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※七種粥(ななくさがゆ):一月七日の粥に七種の菜を入れる風習。地方によっては雑炊であり、雑煮である。七種菜はふつう、芹(せり)、薺(なずな)、五形(ごぎょう)、はこべら、仏の座、菘(すずな)、すずしろの七種。時、所によって七種は変わる。 |
※十日戎:一月十日の初恵比須。兵庫県の西宮戎、大阪の今宮戎、京都建仁寺門前の蛭子社などが著名。境内や沿道では福笹が売られ、九日を宵戎、十一日を残り戎という。 |
※鏡開・蔵開:一月十一日、鏡餅を卸して食べること。武家では具足開きと言い、具足に供えた鏡餅を割り、女子は鏡台に供えた鏡餅を割った。刃物で切ることを忌み、手や槌で割りかく。また商家は初めて蔵の戸を開いて祝う。 |
※小豆粥:小正月(一月十五日)に餅を入れた小豆粥を食べる行事。古風は粥占を行って年の豊凶を占う地方も多い。 |
※石蕗(つわぶき)の花:暖かい海辺の地に生ずる常緑の草。葉は蕗(ふき)に似て質が厚く、深緑色で光沢がある。
晩秋から初冬にかけて葉から50〜60cm花茎を伸ばし、菊に似た黄色い頭状花を高く咲かす。 |
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