矢代仁トピックス
粛啓 新たな年を迎え、尊堂益々ご清栄の段慶賀の至りに存じます。
恒例の夏の鼎美会を開催することに致しました。
三社の精魂に成る夏物をご高覧ご批判を仰ごうと存ずる次第であります。
お繰合わせの上是非ご光来の程をお待ち申し上げます。
【鼎美会主旨】
千總、川島織物、矢代仁(以下、私共三社)が、祖業として夫々幾星霜の風雪の下、互に持ち続け互に磨き続けて参りました奇しきよしみときずなを一層強め活かして、私共三社の特技を高める為益々研鑽と努力を注ぐ場として組織しました(発足以来46年)のがこの鼎美会であります。汗と油の滴る先人達の伝統は力めて守ると共に、進展する服飾文化の在り方にも意を用い、佳い染、良い帯、善い御召をと、私共三社が鼎の心を心とし其の美を念じて力を協せて参る考えであります。年々時を選んで陳列会を催しますのも諸賢の御教示と御批判を仰ぐ主旨に外なりません。

【鼎(てい・かなえ)とは】
鼎とは、鍋状の器に一対の耳と中実の三足を付けたものをいう。耳は棒を通して持ち上げるためのもの、足は下から火を焚いて中の肉類などを煮るためのものである。古代中国で、王権の象徴として重視され、礼器のうち最も尊ばれた。「鼎立(ていりつ)」の語があるように、三者が互いに向かいあって立つことの意。
 



  記念日は誰にとっても嬉しい日だと思います。その日、贈るにふさわしい逸品を、気持ちを込めてお選び下さい。そして、いつまでも幸せが続きますようにお祈り申し上げます。


  冬椿〜寒椿。ツバキの開花は三月頃だが、冬の寒いうちから花をつける早咲きのツバキの総称である。早く咲く種類である場合と、暖地で野生種の薮椿が早く咲く場合とがある。房総・伊豆および四国の南部・伊勢湾沿岸地方は普通のツバキでもとくに開花が早い。
※もともと日本の野生ツバキには、北海道を除く温暖な海沿いの地に自生するヤブツバキ、北陸から東北の日本海側の雪深い山地に自生するユキツバキがあった。これらは花弁や雄蕊(おしべ)が八重咲き化しやすい性質があり、花の変わりものができやすく、他のツバキ属とも容易に交雑して雑種が生まれやすい。日本の園芸種は、これら野生ツバキや中国産のトウツバキなどをもとに、色々な園芸種が生み出され、現在、二千種ともいわれ、約半数が市販されている。ツバキは雄蕊が花弁に変化しやすい性質を持ち、またそれらに大小、広狭の変化が加わって一重咲きから牡丹咲き、獅子咲きまで色々な花形が生じる。また、花色も多彩で白系、桃色系、紅色系、絞り、斑(ふ)入りなど非常に変化に富んでいる。
※五十種類近くのツバキが茶席に使われる。風炉の花はムクゲ、炉の花はツバキといわれるほど、炉開きから晩春まで長い期間、次々と咲き継ぎ、花の少ない時期に大変重宝な花木であり、誰でもが入手できる点が強味でもある。一般的には蕾がほころびかけたものを使うようにする。


慈姑:オモダカ科の多年草で、古く中国から渡来した。川や沼の浅いところに自生し、また水田に栽培される。地下の球茎が食用となり、強精効果があるとして珍重されてきた。外皮が藍色、なまのときは黄白色だが、煮ると黄色になる。ほろ苦く正月料理に欠かせない。冬に茎・葉が枯れると、これを掘って翌春三月頃まで順次採収する。東京の青慈姑は丸形で中粒。また、小粒の吹田慈姑、京都の壬生慈姑などもある。  

一月の覚え書
・一年の最初の月。寒に入るのはこの月の初旬で、冬の一番寒いころ。正月なので、新年のいろいろな行事が行われる。
・睦月:陰暦一月の異称。陽暦でいえば二月ごろにあたる。「万葉集」にすでに歌われていたことば。親しみ睦む月という意味と考えられ、したがって、正月の異称として用いられる場合が多い。
・新年:新しい年。一年の初め。あたりの風景も人の心も、一種改まった感じがするのが不思議である。
・正月:一月の称であるが、年頭慶祝の意を含めて三が日ないし松の内にとくに正月の感じは深く、七日までを本正月・大正月などと呼ぶ地方もある。また十五日・二十日、あるいは二十五日を正月祝いの終とする地方もある。
・初春:新年。陰暦では元旦がおおむね立春のころであったため、初春といえば新年のことであった。陽暦になってもその習慣が残り、「初春」を新年と同義に用いる。
1/1〜4 雪下麦出(ゆきのしたむぎいづ):七十二候、冬至の三候
1/5 小寒(しょうかん):二十四節気、陰暦十二月節冬至の後十五日。寒の入りの日。この日から節分までの約三十日間を寒の内といい、いよいよ厳しい寒さに向かう。寒に入って四日目を寒四郎、九日目を寒九といい、寒九の雨は豊年の前兆といわれる。
1/5〜9 芹乃栄(せりすなわちさかゆ):七十二候、小寒の初候
1/10〜14 水泉動(すいせんうごく):七十二候、小寒の二候
1/15〜20 雉始鳴(きじはじめてなく):七十二候、小寒の三候
1/21 大寒(だいかん):二十四節気、
陰暦十二月中小寒の後十五日。寒威酷烈を極める時。
1/21〜25 款冬華(つわぶきはなさく):七十二候、大寒の初候
1/26〜30 水沢復堅(すいたくあつくかたし):七十二候、大寒の二候
※七種粥(ななくさがゆ):一月七日の粥に七種の菜を入れる風習。地方によっては雑炊であり、雑煮である。七種菜はふつう、芹(せり)、薺(なずな)、五形(ごぎょう)、はこべら、仏の座、菘(すずな)、すずしろの七種。時、所によって七種は変わる。
※十日戎:一月十日の初恵比須。兵庫県の西宮戎、大阪の今宮戎、京都建仁寺門前の蛭子社などが著名。境内や沿道では福笹が売られ、九日を宵戎、十一日を残り戎という。
※鏡開・蔵開:一月十一日、鏡餅を卸して食べること。武家では具足開きと言い、具足に供えた鏡餅を割り、女子は鏡台に供えた鏡餅を割った。刃物で切ることを忌み、手や槌で割りかく。また商家は初めて蔵の戸を開いて祝う。
※小豆粥:小正月(一月十五日)に餅を入れた小豆粥を食べる行事。古風は粥占を行って年の豊凶を占う地方も多い。
※石蕗(つわぶき)の花:暖かい海辺の地に生ずる常緑の草。葉は蕗(ふき)に似て質が厚く、深緑色で光沢がある。
晩秋から初冬にかけて葉から50〜60cm花茎を伸ばし、菊に似た黄色い頭状花を高く咲かす。


矢代仁が出品する主な催しの予定
日程 場所 催し名
1月 2〜20日 三越本店:店内 均一会
  3〜7日 大阪三越:店内 福袋
  7〜13日 鹿児島山形屋:店内 御召と染帯の会
  7〜27日 福岡三越」:店内 京呉服均一会
  14〜26日 大阪三越:店内 京呉服均一会
  15日〜2/4 名古屋三越」:店内 京呉服均一会
  15日〜2/11 横浜高島屋:店内 決算大売りつくし市
  18〜19日 本店三越:千切屋東京店 相撲ツアー
  19日 銀座松坂屋:金田中 特招会
  20日〜2/3 仙台三越:店内 均一会
  23〜24日 佐賀玉屋:ホテルニューオータニ佐賀  
  24〜25日 横浜高島屋:滝川 特招会
  25日 本店三越:ホテルニューオータニ デラックスバーゲン
  27日 京都高島屋:舞鶴 松巣館 上品会拠点販売会
  28日 京都高島屋:福知山 万助 上品会拠点販売会
  30日 仙台三越:ホテル仙台プラザ 特選会
  30日〜2/4 トキハ:トキハ会館 巧裳会




    YASHIRONI 株式会社 矢代仁
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