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明治末の日露戦争の戦勝気分も手伝い、大正に入るとますます、派手やかな好みが流行し、技巧的で高級感のある御召が作られてゆきます。極細糸使いの高級御召の錦紗御召はそんな世情で生まれました。柄は海外からの影響も受けてモダンな味付けで大柄のものが流行しました。
昭和も戦前までは派手な好みがエスカレートし、金銀糸や漆糸、ラメ箔糸などが大流行しました。戦後は全体の洋装化の影響で、着物の好みは一変しましたが、最近はまた、縞や絣の御召、紋御召、風通御召、縫い取り御召などを現代の好みに合わせて上質なものが生産されています。 |
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西陣風通御召(矢代仁工場裂見本帳「瑞宝」より復刻) |
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