葱坊主〜晩春になると、葱の青い葉の間から、円柱形の茎を出し、白緑色の六弁の小さい花を球状に密集させる。花の形から、葱坊主とも、葱の擬宝とも言う。橋の欄干の柱の頭につける擬宝珠に似ているからである。葱の花。
山櫻桃(ゆすら)の花〜晩春、葉にさきだって淡紅色の蕾を生じ、ひらくと、梅の花に似た白または淡紅色の五弁の花になる。梅桃(ゆすらうめ)。高さ2、3メートル、枝の肌はあらく、若い茎には毛を密生する。葉は桜に似て小さく、微かな毛が生えている。庭先に植えて野趣が深い。六月初めにい梅に似た深紅色の実をつける。
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