山葵の花〜初夏のころには渓間(たにま)の山葵にも花が咲く。根葉から30センチあまりの茎をのばし、頂きに白色十字形の小さな花をつづる。
なごらん〜名護蘭。ラン科の常緑多年草。暖地の樹上などに着生。茎の下部から太い気根を出す。葉は長楕円形で厚く、夏、数個の香りのある白い花が咲く。名は沖縄の名護岳にちなむ。
風蘭〜山中の老樹の上に生ずる草であるが、観賞花として愛養され、その種類が多い。晩夏のころ、葉の腋から花茎を出して、3センチあまりの白い五弁の、蘭に似た花が微香を放って咲きはじめるが、咲き疲れると黄いろくなる。葉は細長くて6センチあまり、厚くて万年青(おもと)に似た葉を抱きあってつける。樹上の風を見て茂ると言われ、この名がある。
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