門松〜正月、門戸に一対の松を立てることは古くから行なわれていて、今日でも松竹を立てるのは普通だが、所により楢・椿・朴・栗・榊・樒などを用い、門木(かどぎ)とも言う。根元に短い割木を寄せかけて足固めとする。門だけでなく、地方により家の内外の神前や庭・井戸・家の主柱などにも立てる。年神を門で祭るのであって、後に年神以外に門神があるように思われてきた。俵松(たわらまつ)と言って、俵の上に立て、長押松(なげしまつ)と言って、茶の間の長押に打ちつける地方もある。松は本来、正月を迎える神の依代(よりしろ)の意味を持ち、長寿を願う意が加わっている。松飾、飾松、飾竹、門の松、立松。