躑躅(つつじ)〜山野に自生するが、観賞用として庭園に栽培される。種類が多く、晩春から夏の初めにかけて紅、緋、紫、白、絞りなどとりどりの合弁花を燃えたたせる。きりしま・雲仙躑躅などは、産地を誤認した名称で、ともに人家に栽培される。羊躑躅(もちつつじ)は萼などが粘着することから名づけ、ねばつつじとも言う。八塩躑躅は染汁に何度も漬けてよく染めたという意で、大形の紅紫色の美しい花をつけるものは大紫と言う。山躑躅にも種類が多く、その他蓮華躑躅・曙躑躅・三葉躑躅・五葉躑躅・米躑躅などがあり、深山霧島は九州の霧島山・阿蘇山・雲仙岳などの高山に、一面に生え美観を呈す。