うららかな陽光に命の息吹を感じる季節、幸せを願うようにまぶたを閉じて、春の訪れを待ちわびる
○手織り草木染紬「花宴」土屋順紀 作春の陽だまりを想起するような、草木染めならではの温かい色彩。 目で、肌で感じて、そのぬくもりをお楽しみ下さい。
○手描き友禅 色留袖 「天平礼讃」はんなりとした地色に、白上げ調子で上品に仕上げました。柔らかな、もや暈しをバックに、ポイントは刺繍と螺鈿で豪華に縫い上げました。染・縫共に最高級の逸品です。
○手描き友禅 訪問着 「花幻想」繊細な糸目友禅で伸びやかに描き、曲線の優美さを表現しました。深みのある地色に対し、挿し友禅を暈しで多彩に仕上げた、趣ある逸品です。
染織光悦会は、昭和3年、先代若松華瑶氏(帯の若松)等の声掛けにより、染織界への影響著しい、琳派の師、万能の天才本阿弥光悦(1558〜1637)翁に感謝、報恩の誠を尽くすを目的として発会。当日は商いをせず、同人研鑽を主とする作品展。
会場は、光悦寺、国際会議場、愛染倉、京都文化博物館、ビル葆光と移り、今回は京都文化博物館・本館。
会員は、きものの丸三イトカワ、岩田、室町の加納、千艸屋、に志田、帛撰、藤井絞、みやした、矢代仁の九社(イロハ順)。
ライラック:矢代仁蔵書「西洋草花図譜」
ライラック〜欧州原産の落葉灌木で、観賞の花として庭園に植える。晩春、薄紫の筒状の小花を円錐状の花穂をなして咲かせるが、香気が高く、甘美な趣があり、香料となる。リラの花とも言い、白色、紅紫色などもある。和名、紫丁香花(むらさきはしどい)。