粛啓 残暑の候、尊堂益々ご清栄の段慶賀の至りに存じます。 今年の鼎美会は昭和32年の第1回から数え、お陰さまをもちまして創会六十年を迎える事となりました。一層謙虚に過去を顧み、その将来を見据えて会発足時の主旨に恥じない陳列会をと心掛けた次第でございます。 何卒ご指導ご鞭撻の思召を以って、ご光来下さいますよう謹んでお願い申し上げます。
絣御召振袖「大矢絣」
オミナエシ
女郎花(おみなえし)〜1メートルほどの細茎の梢を分枝して、真黄色の粟つぶほどの蕾をつけ、やがて開いて五弁の黄色の細かい花をむらがって傘のように咲かせる。秋の七草の一つで、東京ではおみなめしとも言い、野にあって、その繊細な風姿は、どこか女らしい。盆花によく用いられ、粟花とも言う。