粛啓 秋涼の候、尊堂益々ご清栄の段慶賀の至りに存じます。 鼎美会は昭和32年の第1回から、お陰さまをもちまして第59回を迎えることになり、ここに開催する運びとなりました。 何卒ご指導ご鞭撻の思召を以って、ご光来下さいますよう謹んでお願い申し上げます。
絣御召
吊舟草
釣船草(つりふねそう)〜山麓または野原などの湿地や水辺に生えている。茎は汁が多くて紅色を帯び、節の部分がふくらみ、茎の高さは4、50センチほどである。葉は先の尖った菱状の卵形で、縁には鋸歯がある。八、九月ごろ、茎の上に赤い腺毛のある花梗を出し、紅紫色の花をつける。花は長い距(けづめ)が下にぶら下がり、距の先端はくるりと巻いている。実は鳳仙花に似て、はじいて種子を飛ばす。花の形から名づけたもので、紫つりふねとも言い、同類に黄つりふねがあり、また、法螺貝草とも言う。