桃の実
桃の實〜桃は五月中旬ごろ袋覆いが終わり、早生水蜜と言って、六月下旬から、七月上旬に採取され、その堅い新鮮な味覚と鄙びた形を愛される。岡山県を主産地とする白桃は晩生種で、八月中旬に出、銀色の密毛のある薄い外皮を剥くと、豊かに熟れた果実は甘美で、果液が豊かである。近年水蜜桃の種類が多く作られ、天津桃と言われる先のとがった在来種は、あまり作られない。桃の変種でネクタリン一名油桃と言われるものは、皮に毛がなくつるつるで、赤橙色で美しく、香りも高い。「桃栗三年」と言われて、三年目にはかなりの収穫がある。