矢代仁トピックス

第46回 秋の鼎美会
粛啓 若葉の候 尊堂益々ご清栄の段慶賀の至りに存じます。
恒例の秋の鼎美会を開催することに致しました。
三社の精魂に成る夏物をご高覧ご批判を仰ごうと存ずる次第であります。
お繰合わせの上是非ご光来の程をお待ち申し上げます。

とき 6月3日(月) 午前10:30〜17:00
ところ ビル葆光(室町通御池)2階・3階

【鼎美会主旨】
千總、川島織物、矢代仁(以下、私共三社)が、祖業として夫々幾星霜の風雪の下、互に持ち続け互に磨き続けて参りました奇しきよしみときずなを一層強め活かして、私共三社の特技を高める為益々研鑽と努力を注ぐ場として組織しました(発足以来46年)のがこの鼎美会であります。汗と油の滴る先人達の伝統は力めて守ると共に、進展する服飾文化の在り方にも意を用い、佳い染、良い帯、善い御召をと、私共三社が鼎の心を心とし其の美を念じて力を協せて参る考えであります。年々時を選んで陳列会を催しますのも諸賢の御教示と御批判を仰ぐ主旨に外なりません。

【鼎(てい・かなえ)とは】
鼎(てい・かなえ)鼎とは、鍋状の器に一対の耳と中実の三足を付けたものをいう。耳は棒を通して持ち上げるためのもの、足は下から火を焚いて中の肉類などを煮るためのものである。古代中国で、王権の象徴として重視され、礼器のうち最も尊ばれた。「鼎立(ていりつ)」の語があるように、三者が互いに向かいあって立つことの意。

「鼎」(殷代)
出典:講談社「故宮博物院」


夏のきもの
着物の季節感をいちばん楽しめるのは夏かもしれません。
着物は日本の風土に忠実に合わせて作られているものですから、洋服以上に涼感のある素材や色、柄が夏ものとして出てきます。それは冬の着物とはまったく異なる、夏ならではの趣きのあるものです。
暑そう……などと敬遠しないで、さわやかな素材と色を楽しんで下さい。
着物には大きくわけて「袷(あわせ)」と「単衣(ひとえ)」があります。袷は裏の付いた着物のことで、10月初めから5月末まで、裏のない単衣は6月初めから9月末までの夏だけの着物です。
夏の単衣の着物の特徴としてあげられることは、まず素材そのものが薄く、透けるということ。生地の通気性を考え、細い糸で粗く織られているものが多く、一枚仕立てですから、着ると長襦袢まで透けて見えます。その素材感は微妙に違い、暑さとともに着る時期もたった4ヶ月の間でも細かく変化していきます(下表参照)。
色は全体に涼しげで透明感のある地色に軽い柄ゆきのものが中心になります。絵柄も季節の先取りと涼を誘うすっきりとした柄、ということから秋草が特に多くなります。
着心地も袷のものとはかなり異なり、軽く、肌ざわりがよいことも特徴のひとつと言えるでしょう。このように単衣ならではの風合いがありますから、おしゃれな外出着としてお召しになると夏の着物のよさが楽しめると思います。

▲絽訪問着

五月 六月 七月 八月 九月 十月
下旬 上旬 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬 上旬 中旬 下旬 上旬
着物 無双








単衣・紬















紗・麻




























紗・麻









塩瀬












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NAB堺萬
京都の夏といえば、鱧(はも)。だれでも気楽に本格的な鱧料理が食べられるお店です。創業文久3年(1863)の鱧料理の名店「堺萬」と創業享保5年(1720)の老舗呉服問屋「矢代仁」の共同経営で昭和63年(1988)に開店しました。
矢代仁旧社屋(約300年前建築)を改造した店内は京の町屋の落ち着いた雰囲気を伝えます。古代の赤米を使った赤米雑炊も評判です。七夕、祇園祭、五山の送り火など、夏の京都は、趣向が盛り沢山、きものでニッポンの夏を体験しませんか。
所在地:

■営業時間:


■平均予算:

■予約可:
京都市中京区室町通二条下ル
(地下鉄烏丸御池駅から徒歩5分)
昼/11:00〜14:00
夜/17:00〜19:30
(火曜、最終月曜休)
昼/5,500円
夜/12,000円
カード不可
宴会2〜70名、テーブル34席
電話:075-252-3688

NAB堺萬 




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矢代仁が出品する主な催しの予定
日程 場所
催し名
4月 25日〜5月1日 神戸大丸:店内 単衣・夏物展

25日〜5月8日 近鉄百貨店:店内 夏物の会

30日〜5月13日 大阪三越:店内 単衣の会
5月 3日 日本橋高島屋:ホテルニューオータニ 上品会

7日〜14日 名古屋三越:店内 矢代仁展

7日〜20日 仙台三越:店内 特選きものの会

7日〜20日 三越本店:店内 きものフェスタ

10日〜11日 神戸大丸:有馬向陽閣 絢匠苑

10日〜12日 松葉屋:店内 夏の松選会

10日〜13日 美と和:酒田店 大感謝祭

11日 銀座松坂屋:金田中 染織名作展

12日 大阪高島屋:南海サウスタワーホテル 大こしくだ祭

12日〜13日 松坂屋大阪店:大阪キャッスルホテル 染織名作展

13日〜14日 札幌東急:店内 千總展

14日〜5月20日 大阪三越:店内 初夏の特選会

15日〜16日 小倉玉屋:ステーションホテル小倉 矢代仁展

15日〜17日 銀座松坂屋:店内 染織名作展

16日〜19日 美と和:鶴岡店 大感謝祭

18日 大阪高島屋:和歌山ロイヤルパインズ 上品会

18日 京都大丸:京都文化博物館 大きもの展

18日 上野松坂屋:浅草浜清 染織名作展

19日 心斎橋大丸:大阪会館 大きもの展

19日 松坂屋静岡店:焼津地区 染織名作展

20日〜21日 佐世保玉屋:アルカスSASEBO 矢代仁展

21日 松坂屋静岡店:富士地区 染織名作展

21日〜27日 三越本店:店内 小物展

21日〜30日 志ま亀池袋店:店内 コート展

23日〜24日 松坂屋静岡店:浮月楼 染織名作展

24日〜26日 大阪高島屋:店内 特選バーゲン

25日 京都高島屋:相国寺 感謝祭




    YASHIRONI 株式会社 矢代仁
〒604-0021 京都市中京区室町通二条南入蛸薬師町272-2
TEL (075)211-2421 FAX (075)211-2428
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