矢代仁トピックス

8月6日〜19日、地下鉄銀座線「三越前」駅入口ショーウインドウ・四面を使って、
矢代仁の御召、和装バック等が展示されます。
 
 
◆とき:8月20日(火)〜9月2日(月)
◆ところ:日本橋三越本店4階特選きものサロン
「出品品目」
振袖・黒留袖・色留袖・訪問着・付下きもの・小紋・染なごや帯・御召・コート
男のきもの・和装小物
「特別企画」
●謡曲とお囃子を楽しむ会:一調一管 観世流「猩々乱」8月24日(土)・25(日)
両日とも、午後1時〜・午後3時〜、情趣に富んだ幽玄の世界。
伝統の謡とお囃子をご堪能くださいませ。
●染匠 丸岡正男 臈纈(ろうけち)染の実演 8月23日(金)〜25日(日)


   
黒地の振袖は未婚女性の正装、イブニング・ドレスにも負けないものです。
振袖は成人式に着るものと決めつけて、25歳を過ぎるころになると振袖に抵抗を感じる方がいるようですが、これこそがまさに未婚女性の正装です。おそらく20歳のときに作った振袖は色が派手だったり、柄も幼い雰囲気のものが多いのでしょう。振袖にも年齢に合う色や柄がありますから、第一礼装の着物を1枚、という方なら、古典柄の少しシックな振袖をお勧めします。特に黒地の振袖は既婚者の黒留袖に匹敵するものです。もともと留袖は、結婚してから袖を短くして留めたものですから、振袖もミセスになったら袖を短くして着ることができるのです。
 
▲「振袖(刺繍、絞り)」
あらたまった席で着る振袖は、大きく分けると2タイプ。
1.ホテルの宴会場でする披露宴やパーティの場合、広いスペースにたくさんの人が集まるわけですから、あまり細かい柄だと、せっかくの着物が映えないのです。なるべく大胆な、着映えのする柄を選んで下さい。
2.反対に、こじんまりとしたレストランでの、あまり気の張らない集まりに、金箔使いの振袖というのでは、目立ち過ぎて場違いな印象になってしまいます。この時は飛び柄など控えめな柄、色の方が、かえってしゃれて見えるものです。せっかくの着物がその場に合わないなどということがないように、小物も合わせて、前もって準備しておいて下さい。


  向日葵(ひまわり)〜北米原産のキク科一年草。高さ2〜3メートル。盛夏、鮮烈な黄色の大輪の花を開く。太陽に向かってまわると言われるが、じつはこのことはない。種からは油をとり、また炒って食用ともする。

日廻りと櫻蓼(さくらたで)
出典 矢代仁蔵書「四季の花」
櫻蓼〜各地の湿地や水辺などに群生がみられるタデの種類は多く、その大部分は初夏から秋にかけて開花する。櫻蓼はサクラを思い起こさせる花をつけ、タデの仲間では特に美しく、茶花にふさわしい風情がある。柳蓼(本蓼、真蓼)は最も代表的なタデで、葉の味はぴりりと辛く、俗に「蓼食う虫も好き好き」という。鮎の塩焼きに蓼酢は欠かせない。その他、小さな赤い花をまばらにつける花蓼、道端にごく普通にみられる犬蓼など、多くの種類が自生する。また、大毛蓼は江戸時代から観賞用に栽培されている。


【初秋】八月(葉月→九月)の覚え書
・陽暦では初旬に立秋(八月八日ごろ)があるが、日照りは強く、暑気も厳しい。天気は安定しているが夕立や雷雨が多い。昼は蝉の声がかしましく、夜は納涼花火や盆踊りなどで賑わう。しかし、月の終わりごろにははっきりと秋の気配が感じられる。
 
松虫・蛍
出典:矢代仁蔵書「虫類画譜」
陰暦七月の異称。陽暦の八月ごろにあたる。
「涼月」などという異名もあるように、秋立つ感じがある。
8/3〜7 大雨時行(たいうときにゆく):七十二候、大暑の三候
8月8日 立秋(りっしゅう):二十四節気、陰暦七月節
〜大暑の後十五日。この日から秋に入るとされるが、実際には北日本や山岳 地帯を除いては、まだ暑さが厳しい。しかし朝夕などは、秋へ向かう気配が どことなく感じられるようになってくるころでもある。
8/8〜12 涼風至(すずかぜいたる):七十二候、立秋の初候
8/13〜17 寒蝉鳴(つくつくほうしなく):七十二候、立秋の二候
8/18〜22 蒙霧昇降(くらききりのぼりくだる):七十二候、立秋の三候
8月23日 処暑(しょしょ):二十四節気、陰暦七月中、
〜立秋の後十五日。暑気止息するの意。
8/23〜27 綿柎開(きわたのはなひらく):七十二候、処暑の初候
8/28〜9/1 天地始粛(てんちはじめてしずまる):七十二候、処暑の二候
※八朔(はっさく):雑節
〜陰暦八月朔日(ついたち)の略で、陽暦では九月初旬にあたる。稲作の激しい労働が終わり、秋のみのりを期待する時期で、また台風の被害を警戒する時期でもあった。西日本ではこの日、稲の穂出しを祈願する行事や、穂掛すなわち刈初めの神事を行なうところがある。その際新米を直会(のうらい)の料として贈り合ったことに基づき、八朔の贈答が中世の武家社会、ひいては公家の間にも流行した。白帷子(かたびら)を着て慶賀し合う風俗が行われ、京都の民間でも、主従、師弟、婚家実家間などに贈答が行われた。
※二百十日:雑節
〜立春から数えて二百十日目。九月一日ごろ。二百二十日はそれから十日後。このころは稲の開花期であることから、暴風雨の襲来を警戒する日として厄日としてい た所が多かった。古くは明暦二年(1656)の伊勢暦に記載されている。


〜太陰暦は月の満ち欠けの周期を基本として1ヶ月を定めたものです。 その一年は大の月(三十日)と小の月(二十九日)各6ヶ月として合計日数は三百五十四日となり、現行の太陽年に比べると11日も短くなります。したがって冬であった年始がいつのまにか春になり夏になり秋になってしまいます。
太陰太陽暦は太陰暦の季節のズレを調節できるよう工夫されものです。太陽年365日にあわせるために、19年に7回の割合で閏月(同名月)を入れ、一年が13ヶ月の年を置いたのです。しかし、一年が353〜355日の平年と383〜385日の閏年が入り混じっているため、同じ四月一日といっても、季節的には1ヶ月以上もずれる場合がでてきます。
二十四気七十二候は、そうした欠陥を補い四季の変化を暦上で知るために、中国で古くに考え出されました。 冬至から冬至の前日までを十五日ずつに区切ったのが二十四気、その区分点を節気といいます。 一つの気をさらに五日ずつに分けたのが七十二候。 四季、また各季の初、仲、晩の分け方の根拠を二十四気に置いています。 二十四気のうちでとくに重要なものは、立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至の八つです。 古来八節と言われ、また、四立、分至と言われます。 中国の七十二候は、そのままでは日本に不適当なので、江戸時代小野高潔や高井蘭山がこれに訂正を加えました。
太陰太陽暦(旧暦)は季節の移り変わりを太陽の運行によって、一暦月を月の運行によって定めた自然と密着した暦法だといえます。 四季の変化のあざやかな日本。 日本人は季節の移り変わりに敏感で、自然をこよなく愛し、和歌、俳句、書画に四季のたたずまいを、微妙に表現することを好みます。年中行事や風習も、殆どが自然の変化に結びついています。 その風土に育くまれた往時の文学作品にうたわれた季語や歴史上の日付は総て旧暦です。 旧暦を知っていると、季節感、作品の味わいが倍加されます。

参考文献〜最新俳句歳時記、山本健吉編、文芸春秋
合本俳句歳時記第三版、角川書店編
季寄せ、山本健吉編、文芸春秋
暮らしの歳時記、講談社
四季花ごよみ、講談社


 
矢代仁が出品する主な催しの予定
日程 場所 催し名
7月 6/11〜8/12 三越本店:店内 帯の祭展
  25日〜8/7 東武百貨店:店内 矢代仁展
8月 3〜4日 小倉玉屋:店内 帯博
  5〜6日 横浜高島屋 秋田ツアー
  7〜13日 京都高島屋:店内 振袖の会
  8〜13日 上野松坂屋:店内 処分市
  8〜20日 東武百貨店:店内 染織おすすめ100選
  12〜18日 仙台三越:店内 期末バーゲン
  20日〜9/2 三越本店:店内 矢代仁展
  24日 心斎橋大丸:日航ホテル 振袖の会(研彩会)
  24〜25日 大阪三越:店内 振袖展
  24〜26日 大阪高島屋:店内 処分市
  24〜26日 糸園:店内 秋の逸品会
  26〜27日 横浜高島屋:店内 特招会
  27日〜9/2 仙台三越:店内 特選コート百撰
  8/28〜8/31 きしや:帝国ホテル 銀座名店街
  29日 広島三越:郵便貯金ホール きもの特選会
  8/29〜9/1 丸京ゆうき:店内 秋のゆう美会




    YASHIRONI 株式会社 矢代仁
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