矢代仁トピックス

▲訪問着〜丸岡正男 ▲訪問着〜山田忠夫作


クリスマスにそなえて訪問着をつくりませんか。12月……外出の多いこの季節は、ディナーショー等、パーティシーズンでもあります。そんな席では洋装のドレスのような光る素材や華やかな色調のきものが似合います。古典柄にこだわらず、思いきってエキゾチックな柄やモダンな装いを楽しみましょう。帯結びで遊ぶのもお洒落です。

▲訪問着「トプカプ更紗」
  ※トプカプ宮殿(トルコ、イスタンブール):コンスタンティノープルを征服(1435)したオスマン・トルコのスルタン(王)、メフット2世の命により建設された宮殿。1465年に着工され、完成したのが1478年。その後、1855年にアブドウルメジドによる、ドルマバフチェ宮殿が完成するまで、歴代のオスマン・トルコのスルタンが居城としたのがトプカプ宮殿です。宮殿内には、豪奢な宝物が多数展示されています。


萩と白菊:矢代仁蔵書「四季の花」
萩〜秋の七草の一つで、マメ科ハギ属の落葉低木または多年草。代表的な種は宮城野萩。山野に自生し、庭園にもよく植えられる。自生種にはほかに木萩、丸葉萩、山萩、筑紫萩、蒔絵萩などがある。古来秋を代表する花であり、草冠に秋と書いてハギと読ませた。

※梨木神社(上京区)〜京都御所の東隣り。京都を代表するハギの名所として知られ、参道などに千株のハギが植えられている。花盛りの九月第三日曜日に萩まつりが催される。

菊〜キク科の多年草で、春の桜と並び称される日本の代表的な秋の花。古代に中国から渡来したらしい。菊には延命長寿の滋液が含まれるという伝説があり、平安時代に宮廷で菊酒を賜る行事が行われた。園芸用の華麗な品種が作られるようになったのは、江戸時代中期以降。現在も広く栽培され、華麗な大輪から野趣豊かな小輪まで、種類がたいそう多い。
京都「重陽の節句(九月九日)」行事
・上賀茂神社(北区):「重陽神事」
〜花に綿を被せた(着せ綿=香り、夜露をしみこませ、肌をぬぐうと老いが去るとする信仰に由来)菊を本殿に供える神事につづいて、氏子による「烏相撲」が奉納されます。烏相撲は、賀茂族の祖が神武天皇の東征を先導した八(やた)烏だという伝説と、悪霊退治の相撲が結びついて始まったと伝わるもの。そのあと「菊酒」がふるまわれます。
・法輪寺(西京区):「重陽節会(せちえ)」
〜十三詣りで知られる嵐山・法輪寺では、菊の雫で得た妙薬で長寿を保ったと伝えられる菊水延寿の中国故事に由来する、謡曲(能楽)「菊慈童」が奉納されます。


【仲秋】九月(長月→十月)の覚え書
・二百十日、二百二十日前後は台風に襲われがちであるが、中旬から残暑もやわらぎ秋風の立つ日が多くなる。月見や彼岸がすむと秋の七草が咲き、やがて本格的な秋へと移行する。
 
画像:竹裏の月:矢代仁蔵書「梅嶺画鑑」
※秋の七草〜秋に花が咲く代表的な七種の植物。萩、尾花、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗がそれ。「万葉集」に載せられた山上憶良の短歌が元になっているが、それには桔梗ではなく、朝顔となっている。
ハギ マメ科の落葉低木。花は桃色。
オバナ ススキのことで、イネ科の多年草。冬になると地上部はかれるが、
地下茎が残っている。
クズ マメ科の多年草。花は赤紫色。
ナデシコ ナデシコ科。カーネーションはナデシコの園芸品種。
オミナエシ オミナエシ科。花は黄色。
フジバカマ キク科。中国から渡来したといわれ、自生は少ない。
キキョウ キキョウ科。花は青紫色。

陰暦八月の異称。陽暦の九月上旬から十月上旬にあたることが多い。
この候の景物は何といっても月であろう。
※名月〜陰暦八月十五日。「中秋の名月」である。一年中でこの月が最も澄んで美しいとされる。一つには季節がいい。さらに秋草や虫の音、夜露や涼風など、風物のたたずまいが一層月を明澄(めいちょう)にするといえる。この名月がかかる夜が「十五夜」「良夜」である。穂芒(すすき)を挿し、月見団子や新芋・枝豆などその年の初物を供えて月を祀(まつ)ったが、これは収穫を祈る農耕儀礼の遺風であろう。またこの夜、月の光で針に糸を通すことができれば裁縫が上達するとか、この夜搾(しぼ)った糸瓜(へちま)の汁は肌を美しくするなどいろいろな俗信がある。
※竹の春〜竹は春から夏にかけてが繁殖の季節で、地下の根茎から若芽(筍)が出るため、親竹は衰え黄葉・落葉する。秋になると若竹も生長して親竹も青々と枝葉を茂らせる。
9/2〜7 禾乃登(いねすなわちみのる):七十二候、処暑の三候
9/8 白露(はくろ):二十四節気、陰暦八月節
〜処暑の後十五日。陰気ようやく重り、露凝って白き意。
9/8〜12 草露白(そうろしろし):七十二候、白露の初候
9/13〜17 鶺鴒鳴(せきれいなく):七十二候、白露の二候
9/18〜22 玄鳥去(つばめさる):七十二候、白露の三候
9/23 秋分(しゅうぶん):二十四節気、陰暦八月中、〜白露の後十五日。秋の彼岸の中日で、祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ日。昼夜の長さが等しい。
9/23〜27 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ):七十二候、秋分の初候
9/28〜10/2 蟄虫坏戸(ちつちゅうとをふさぐ):七十二候、秋分の二候
※重陽(ちょうよう)
〜陰暦の九月九日、五節句の一つで最も重要なものとされていた。古くは菊の節句と呼んで非常に盛んであったが、明治以降、急速に廃れ、現在では地方の一部に名残をとどめているにすぎない。
 
矢代仁が出品する主な催しの予定
日程 場所 催し名
8月 20日〜9/2 三越本店:店内 染織逸品展
  27日〜9/2 仙台三越:店内 特選コート百撰
  28日〜9/3 岡山高島屋:店内 矢代仁展
  29日〜9/1 丸京ゆうき:店内 秋のゆう美会
9月 1日 三越本店:東京会館 逸品会
  1〜20日 遠藤:店内 25周年記念展
  2〜3日 名古屋松坂屋:東急ホテル 藤美会
  3〜4日 大阪三越:美術クラブ 均一会
  3〜7日 札幌三越:店内 洛趣展
  3〜16日 三越本店:店内 均一会
  3〜16日 仙台三越:店内 均一会
  3〜23日 池袋三越:店内 均一会
  4〜10日 横浜高島屋:店内 大きもの展
  6〜7日 伊勢丹:ホテルニューオータニ 丹青会
  6〜8日 後藤:下北文化会館 彩の会
  7日 岡山高島屋:紺屋荘 丹霄苑
  7〜8日 青山えり華:店内 しゃれ帯と御召展
  8日 東武百貨店:東武ホテル 特招会
  10〜23日 大阪三越:店内 均一会
  11日〜10/1 名古屋三越:店内 均一会
  11〜12日 小大丸:梅田グランド 白眉会
  13〜14日 YAYOI:長浜オーキッドホール 秋の弥生展
  14〜15日 おか善:八坂神社常磐殿 秋の逸品展
  15〜16日 三越本店:ホテルニューオータニ デラックスバザール
  18〜23日 大阪高島屋:店内 東西名匠展
  18日〜10/2 京都高島屋:店内 御召と染帯展
  19日 福岡岩田屋:ホテルオークラ福岡 競彩会
  19〜21日 西武百貨店:店内 染織の華展
  20〜22日 辻兵:本宅 秋の辻選会
  21日 上野・銀座松坂屋:ホテルオークラ 藤美会
  26日〜10/9 東武百貨店:店内 御召展
  27〜28日 熊本岩田屋:すざき 競彩会
  29〜30日 丁字屋:美術クラブ  
  30〜10/9 東武百貨店:店内 バーゲンセール




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