京都 |
1日 |
祇園:八朔
古くは「たのみの節」といい、稲の実りを前に祈願したもの。現在は祇園の舞芸妓が礼装で平常世話になっている師匠や茶屋に挨拶まわりをする(二十四節気七十二候の八月参照)。 |
1日 |
聖護院:大峰入り修行行列
修験道聖護院派の本山で修行のため大峰山に入峰するための行事。門跡、僧侶、信者が山伏姿で熊野神社に参詣し、京都駅から大峰山に向かう。 |
4日 |
北野天満宮:北野祭 |
7〜10日 |
珍皇寺:六道祭り
盆の精霊迎えの行事。本道の前には多数の石地蔵があり、ここから冥土への道が通うというので、俗に「六道の辻」と呼ばれる。参道で売られている高野槙・樒(しきみ)・溝萩(みそはぎ)・蓮の葉を束ねた盆花を求め、冥界まで響くといわれる迎え鐘を撞く。精霊は槙の葉に乗って帰ってくるといわれ、盆花を精霊棚に供えるのである。 |
7〜10日 |
若宮八幡宮社:陶器大祭
陶祖大神をまつる大祭。四日間陶器絵馬の授与がある。
東大路辺から五条大橋東詰まで陶器店が並ぶ。 |
10日 |
清水寺:清水千日詣 |
11〜12日 |
鴨川畔:鴨川納涼夜店 |
15日 |
花背(原地町・八桝町):花背松明上げ
盆の精霊送り。河原に差し込んだ約一千本の松明に点火し、
中央の高さ二十メートルの松丸太の先の火受けに紐付き松明を投げ入れる。 |
15〜16日 |
湧泉寺:松ヶ崎題目踊り
法華題目を唱えて躍る俗踊。音頭取りにあわせて、輪になった男女が手にうちわをもって体を前後に動かしながら躍る。歌詞は「一代諸経」「歓陀音頭」「一念随喜」からなる。 |
16日 |
大文字
東山、浄土寺の山上、如意ヶ岳は、大文字とも言い、当日夜八時、山腹の火床に火を点じて、大の字を現す。施火と言って、盆の送り火である。その他、松ヶ崎の「妙法の火」、西賀茂正伝寺の「船形の火」、金閣寺の「左大の火」、愛宕山の「鳥居形の火」など、洛外の山々に多い。 |
16日 |
西方寺:六斎念仏
笛・鉦・太鼓で囃しながら躍る念仏踊。平安中期、京を中心に一世を風靡(ふうび)した空也上人の遊行念仏の名残といわれる。六斎とは忌み慎むべき日の八、十四、十五、二十三、二十九、三十日のことであるが、今日、六斎念仏の日取りはまちまちである。ことに吉祥院天満宮の六斎念仏は有名。 |
16日 |
遍照寺:灯篭流し
鳥居形の送り火にあわせて、広沢池に五色の流し灯篭を浮かべる。 |
16日 |
嵐山:万灯流し
大堰川の川面に千数百の流し灯篭の火の影がうつり、幻想的。 |
20日 |
大覚寺:奉燈会 |
23〜24日 |
化野念仏寺:千燈供養
八千体余の無縁仏の霊を慰めるために、石塔、石仏に灯明を供える。 |
24日 |
地蔵盆
地蔵の縁日で、各地の地蔵で壇を設け供物をそなえ、子供たちが供物を貰ったり、余興が催される。京都ではこの日深泥池、山科、伏見、鳥羽、桂、太秦の六カ所の地蔵に詣るのを、六地蔵と言う。 |
24日 |
北区雲ヶ畑:雲ヶ畑松明上げ
火難除け、五穀豊穣を祈る行事。愛宕神社への聖火奉納に由来する。雲ヶ畑の愛宕山と呼ばれる二つの山に百束余りの松割り木で文字を組み、火をつける。その文字は毎年かわり、当日まで秘密にされている。 |
24日 |
左京区久多:御神木参り
花笠踊りの宵に、上の、中の、下の、川合の各町が、それぞれの山の御神木に松明を持ってお参りし、火難除け、五穀豊穣、無病息災を祈る。 |
24日 |
志古淵神社:花笠踊り
念仏奉納踊り。六角の灯篭台に行灯をのせ、花笠をもった青年たちが、上の宮神社、大川神社を経て志古淵神社の水神に念仏踊りを奉納する。伴奏は太鼓と鉦。 |
25日 |
吉祥院天満宮:六斎念仏 |
立秋の前後 |
下鴨神社:夏越の神事
矢取り神事といわれる壮観で勇ましい神事。御手洗池の中央に五十本の斎串(いぐし)を立て、厄除けの人形を流したあと、氏子男子が池にとびこみ斎串を奪いあう。開運魔除け。 |
8・10・16日 |
壬生寺:六斎念仏 |
中旬 |
清水寺:千日詣
結縁日の夜に参詣すると、平日の千日に相当する功徳を授かるといわれる。 |