矢代仁トピックス


鳥獣戯画(国宝)をテーマとした訪問着
訪問着「出典〜鳥獣人物戯画甲巻
(東京国立博物館、京都・高山寺)より」
鳥獣戯画の名で親しまれる全四巻は、すべて詞書がなく墨がき白描画であらわし、各巻とも主題を異にしている。甲巻は猿、兎、蛙を中心に遊びたわむれる様を擬人的に描く。乙巻は馬、犬、羊、鶏などに加え、獅子、龍、麒麟などの霊獣を羅列する。丙巻は前半に僧侶、俗人などがいろいろの勝負事に興ずる様をとりあげ、後半に甲巻に類似した猿、鹿、蛙などの擬人的遊戯の様を描いている。丁巻は再び多数の僧侶や俗人が勝負事や行事に従う風俗を風刺的に描いている。甲乙両巻は平安時代末期の作品、他は鎌倉時代に入ってからの制作といわれる。特に甲巻は、墨の濃淡、かすれ、肥痩を巧みに織りまぜたのびやかな筆の運びや機智にとんだ対象のとらえ方で名高い。

日本の御物と国宝は、遠い祖先の時代から、幾多の戦火や天災の中でまもりぬかれ、今日に伝えられた民族の文化遺産です。国宝の数々から感じる、「日本の美」と「創造する心技」を、矢代仁らしい織・染・縫で表現すべく努力いたしました。


季節の花ギャラリー
あさがお、ひおうぎ
出典:矢代仁蔵書「四季の花」
あさがお(朝顔)〜熱帯アジア原産というヒルガオ科の一年生蔓草。奈良時代に遣唐使が中国から薬用として種子を持ち帰った。
初秋、すなわち旧暦七月の七夕の頃に咲くところから、牽牛花とも呼ばれる。漢名は牽牛子(けんごし)。観賞用に栽培されたのは鎌倉時代以後だが、江戸時代に盛んになった。明けがたに、紺、白、紅、水色などの漏斗(ろうと)状の花を開いて美しいが、午前中にしぼんではかない。園芸品種は多く、大きく、大輪花と変り咲きとに分けられる。

ひおうぎ(檜扇、射干)〜山野に自生するアヤメ科の多年草。葉は広い剣状で、生え方が檜扇を開いたよう。盛夏のころ一茎を伸ばし、七〜八月頃、分枝した先に黄赤色で内部に紅点の多い花を開く。花は直径四〜六センチほど。関西では祭りの花とされる。


歳時記より
かぼちゃ(南瓜)〜ウリ科の蔓性一年草。夏の間、茎も葉もたくましく伸びて黄色い花を咲かせたのち、秋に実を結ぶ。濃緑を帯びた皮が次第に赤褐色となるものと、変色しないものがある。
日本南瓜は熱帯アメリカ原産で十六世紀に渡来、栽培されてきた。代表的なものに黒皮、会津、鹿ヶ谷、菊座などがある。肉質が柔らかく粘りけがあるのが特徴だが、昭和35年頃から消費が減少、今ではほとんど店先で見かけなくなった。
西洋南瓜は中南米の高地原産で明治以降に渡来した。現在の主流で、みやこ、えびす、黒皮甘栗、芳香青皮甘栗、デリシャスなどが人気品種。肉質が硬く粉質、ほくほくして甘いのが特徴。
南瓜には熟成が必要で、昔、とれた南瓜を風通しの良い日陰に並べて乾燥させたのはこのため。 南瓜の果肉のオレンジ色はカロチンの色素で、カロチンは体内に入るとビタミンAになる。ビタミンAは粘膜や皮膚の抵抗力を高め、風邪を予防する。
かぼちゃ:「笑而不答寿自長」書、画七代目矢代仁兵衛

八月の主な行事
京都
1日 祇園:八朔
古くは「たのみの節」といい、稲の実りを前に祈願したもの。現在は祇園の舞芸妓が礼装で平常世話になっている師匠や茶屋に挨拶まわりをする(二十四節気七十二候の八月参照)。
1日 聖護院:大峰入り修行行列
修験道聖護院派の本山で修行のため大峰山に入峰するための行事。門跡、僧侶、信者が山伏姿で熊野神社に参詣し、京都駅から大峰山に向かう。
4日 北野天満宮:北野祭
7〜10日 珍皇寺:六道祭り
盆の精霊迎えの行事。本道の前には多数の石地蔵があり、ここから冥土への道が通うというので、俗に「六道の辻」と呼ばれる。参道で売られている高野槙・樒(しきみ)・溝萩(みそはぎ)・蓮の葉を束ねた盆花を求め、冥界まで響くといわれる迎え鐘を撞く。精霊は槙の葉に乗って帰ってくるといわれ、盆花を精霊棚に供えるのである。
7〜10日 若宮八幡宮社:陶器大祭
陶祖大神をまつる大祭。四日間陶器絵馬の授与がある。
東大路辺から五条大橋東詰まで陶器店が並ぶ。
10日 清水寺:清水千日詣
11〜12日 鴨川畔:鴨川納涼夜店
15日 花背(原地町・八桝町):花背松明上げ
盆の精霊送り。河原に差し込んだ約一千本の松明に点火し、
中央の高さ二十メートルの松丸太の先の火受けに紐付き松明を投げ入れる。
15〜16日 湧泉寺:松ヶ崎題目踊り
法華題目を唱えて躍る俗踊。音頭取りにあわせて、輪になった男女が手にうちわをもって体を前後に動かしながら躍る。歌詞は「一代諸経」「歓陀音頭」「一念随喜」からなる。
16日 大文字
東山、浄土寺の山上、如意ヶ岳は、大文字とも言い、当日夜八時、山腹の火床に火を点じて、大の字を現す。施火と言って、盆の送り火である。その他、松ヶ崎の「妙法の火」、西賀茂正伝寺の「船形の火」、金閣寺の「左大の火」、愛宕山の「鳥居形の火」など、洛外の山々に多い。
16日 西方寺:六斎念仏
笛・鉦・太鼓で囃しながら躍る念仏踊。平安中期、京を中心に一世を風靡(ふうび)した空也上人の遊行念仏の名残といわれる。六斎とは忌み慎むべき日の八、十四、十五、二十三、二十九、三十日のことであるが、今日、六斎念仏の日取りはまちまちである。ことに吉祥院天満宮の六斎念仏は有名。
16日 遍照寺:灯篭流し
鳥居形の送り火にあわせて、広沢池に五色の流し灯篭を浮かべる。
16日 嵐山:万灯流し
大堰川の川面に千数百の流し灯篭の火の影がうつり、幻想的。
20日 大覚寺:奉燈会
23〜24日 化野念仏寺:千燈供養
八千体余の無縁仏の霊を慰めるために、石塔、石仏に灯明を供える。
24日 地蔵盆
地蔵の縁日で、各地の地蔵で壇を設け供物をそなえ、子供たちが供物を貰ったり、余興が催される。京都ではこの日深泥池、山科、伏見、鳥羽、桂、太秦の六カ所の地蔵に詣るのを、六地蔵と言う。
24日 北区雲ヶ畑:雲ヶ畑松明上げ
火難除け、五穀豊穣を祈る行事。愛宕神社への聖火奉納に由来する。雲ヶ畑の愛宕山と呼ばれる二つの山に百束余りの松割り木で文字を組み、火をつける。その文字は毎年かわり、当日まで秘密にされている。
24日 左京区久多:御神木参り
花笠踊りの宵に、上の、中の、下の、川合の各町が、それぞれの山の御神木に松明を持ってお参りし、火難除け、五穀豊穣、無病息災を祈る。
24日 志古淵神社:花笠踊り
念仏奉納踊り。六角の灯篭台に行灯をのせ、花笠をもった青年たちが、上の宮神社、大川神社を経て志古淵神社の水神に念仏踊りを奉納する。伴奏は太鼓と鉦。
25日 吉祥院天満宮:六斎念仏
立秋の前後 下鴨神社:夏越の神事
矢取り神事といわれる壮観で勇ましい神事。御手洗池の中央に五十本の斎串(いぐし)を立て、厄除けの人形を流したあと、氏子男子が池にとびこみ斎串を奪いあう。開運魔除け。
8・10・16日 壬生寺:六斎念仏
中旬 清水寺:千日詣
結縁日の夜に参詣すると、平日の千日に相当する功徳を授かるといわれる。
全国
1〜3日 盛岡市:さんさ踊り
1〜7日 能代市:ねぶ流し
1〜7日 高岡市:高岡七夕まつり
1〜7日 弘前市:ねぷた
ネブタは睡魔のことで、秋の収穫を控えて仕事の妨げになる睡魔を防ぐ祭とされる。
弘前は扇灯篭が主。
2〜7日 青森市:佞武多(ねぶた)
青森は歌舞伎人形灯篭が主で、跳人が勇ましく跳びはねる。
4〜7日 秋田市:竿灯(かんとう)
月遅れの七夕行事。眠流し(ネブリナガシ)の行事の一種。竿灯とは、長い竹竿に提灯を米俵を積み重ねたようにつるしたもの。勇壮な太鼓の囃に合わせて二百本以上の竿灯が通りにひしめき、肩や額や顎に竿灯を据える妙技を競う。
5〜7日 湯沢市:湯沢七夕絵どうろうまつり
5〜8日 山形市:花笠まつり
6日 宮城県角田市:金津七夕
6日ごろ
(日曜日を含む3日間)
東京都住吉神社:佃祭
6・7日 山口市:七夕ちょうちんまつり
6〜8日 仙台市:七夕祭
昭和三年に仙台で開催された東北産業博覧会以降大々的に行われるようになった。さらに戦後、市の復興のために奨励された。繁華街の商店や会社が大竹竿を趣向をこらして飾りつけ、街は人波で賑わう。
6〜8日 愛媛県内子町:内子笹まつり
7日 岩手県陸前高田市:けんか七夕まつり
7〜13日 下関市忌宮神社:数方庭(すっぽうてい)祭
8日 広島県新市町素盞鳴(すさのお)神社:茅の輪くぐり祭
9〜11日 高知市:よさこい祭
12〜15日 徳島市:阿波踊
俳諧では、踊と言えば盆踊を意味する。寺の境内などに老若男女が集まって躍る。盆に招かれてくる精霊を慰める踊と考えられている。農漁村の娯楽の一つで、思い思いの支度で、歌い躍りながら浮かれて歩く。徳島全市を踊の渦と化す阿波踊は有名。
15日 山梨県:南部の火祭
竿の先に藁束をつけて立てたものに松明を投げ、火をともし、大松明、灯篭流、に続いて百八つの松明に火がともされる。闇夜を焦がす火は幻想的。
15日 埼玉県長瀞町:船玉祭
15日 熱海市:海の大文字
15日 長崎市:精霊流し
灯篭流は真菰(まこも)の葉の筵(むしろ)や麦藁(むぎわら)を編んで舟形に作り、供物を乗せ、灯篭に火を点じて、川や海に流す風習。一斉に町や村中の人が出て流すので、壮観である。長崎の精霊流は豪華である。
15日ごろ
(土・日曜)
東京都富岡八幡宮:深川祭
深川芸者の手古舞姿の行列がある。
15〜17日 三島市三島大社:三島祭
16日 千葉県光町広済寺:鬼来迎
16日 黒石市:大川原の火流し
16日 盛岡市:船ッコ流し
22〜25日 滋賀県木之本町浄信寺:地蔵盆
23・24日 奈良市元興寺・八尾市常光寺:地蔵会
24〜26日 福岡市大博市:大浜流灌頂
26〜27日 山梨県富士吉田富士浅間・諏訪神社:吉田火祭
鎮火祭。夕暮れになると大松明に点火され、街中が火の海と化す。
26〜27日 長野県諏訪神社:御射山祭(みさやままつり)
八ヶ岳の麓に御射山社があり、下社は霧ヶ峰続きの山上にあり、後神社の裏山に移った。諏訪の祭神の狩猟の地だったと言い伝える。青萱・薄で小屋を葺き、穂屋と言い、笠懸を射る神事がある。
中旬(日曜) 広島県厳島神社:玉取祭
下旬(3日間) 甘木市:流灌頂
第1金曜〜日曜 福井市:フェニックスまつり
第1土・日曜 桑名市春日神社:桑名祭(石取祭)
旧十五日 大阪天満宮:秋思祭


矢代仁が出品する主な催しの予定
  日程 場所 催し名
8月 1〜27日 鹿児島三橋:店内 売りつくし
  5〜11日 大阪三越:店内 お宝市
  6〜12日 心斎橋大丸:店内 決算処分市
  6〜12日 名古屋三越:店内 矢代仁セール
  7〜8日 伊勢丹:八甲田ホテル 青森ねぶたツアー
  13〜19日 京都大丸:店内 大呉楽市
  13〜17日 鶴屋百貨店:和風館 夏のバーゲン
  18〜19日 三越本店 信州ツアー
  19〜31日 三越本店:店内 染織逸品展
  19〜31日 広島三越:店内 矢代仁・川島BS
  22〜24日 大阪高島屋:店内 決算処分市
  23〜25日 糸園:店内 逸品展
  24日 心斎橋大丸:大阪会館 京美会
  25〜26日 横浜高島屋:店内 特招会
  26〜9月1日 三越仙台店:店内 コート百選
  30日 東武百貨店:あしだや 特紹会




    YASHIRONI 株式会社 矢代仁
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