京都 |
9日 |
法輪寺:重陽の節会
重陽とは陽数の九が重なる意味。平安時代より宮中で菊の着せ綿で体をなで、無病息災を祈念したことにもとづく行事。菊慈童像に着せ綿をした菊を供えて、菊にちなんだ謡や仕舞を奉納する。 |
9日 |
上賀茂神社:烏相撲
重陽の日に行われる奉納相撲。古代京都の最大の豪族賀茂県主(かもあがたぬし)族を烏族といい、相撲を神の上覧に供したのがはじまり。細殿前の土俵の左右から弓矢を持った刀禰(とね)が盛り砂の前に出て「カアカアカア」と鳴き、あと氏子の子供が相撲をとる。 |
14〜16日 |
三宅八幡宮:放生会
三宅八幡宮の秋季大祭。14日は宵宮、15日は宝殿祭のあと放生会をいとなみ鳩を放つ。16日は後宮祭。虫八幡とも呼ばれ、子供の疳の虫除けの神として参拝者が多い。 |
15日 |
石清水八幡宮:放生祭
石清水祭ともいう。午前二時にはじまる。八幡三神を三基の鳳輦(ほうれん)に移し、三時、平安装束の神人三百余人が守って、南門から下山。七時半から頓宮(仮宮)で放生会を行う。放生池で胡蝶舞を奉納したあと、鯉や鮒などを放つ。午後還幸。 |
18〜19日 |
豊国神社:豊国神社例大祭
豊臣秀吉をまつる神社の秋の大祭。9月18日が秀吉の命日であるところから、薮内家による献茶式が行われるようになった。18日は神事、19日が献茶式。 |
21日 |
白峯神社:崇徳天皇例大祭
白峯神宮は保元の乱(1156)に敗れて讃岐に流された崇徳天皇(当時上皇)をまつる社。明治元年(1868)、明治天皇が孝明天皇の遺志をついで造営した。この日は崇徳天皇の命日にあたる。 |
21〜25日 |
今熊野観音寺:お砂踏法要
西国霊場十五番札所。四国八十八ヵ所の掛け物をかけ、各霊場から持ち帰った砂を堂内に撒き、笈摺(おいずり:巡礼の着る袖なしの衣)を着た信者がお参りをする。秋の彼岸会法要である。 |
22日 |
即成院:お通夜法要
3月19日とこの日と年二回行われる。極楽往生祈願の寺(俗にポックリ寺)として知られ、本尊阿弥陀如来と二十五菩薩のもとで、法要を徹夜で行う。 |
22〜23日 |
清明神社:清明神社例祭
平安時代の陰陽博士安倍清明をまつる社の例祭。宵宮では湯立神楽(巫女が笹を熱湯に浸し身体にふりかけて祈る)やお迎え提灯行列があり、当日は少年鼓笛隊、菊鉾、扇鉾、清風稚児、八乙女などが供奉する神輿渡御がある。 |
第一日曜 |
松尾大社:八朔祭
旧暦八月朔日ごろは暴風雨の季節にあたるため、稲作をはじめ、農作物全体の豊かな実りを神に祈る。神前相撲が奉納され、夕刻から嵯峨六斎念仏が行われる。 |
第一日曜 |
京都府大江町元伊勢皇大神社・豊受大神社:八朔神事 |
仲秋の前夜と当夜 |
大覚寺:観月の夕べ
平安時代様式の庭園の遺構である大沢池で行われる月見の行事。池に船を浮かべて月をめで、池の中の天神島では琴の演奏があり、茶席が設けられる。 |
第三日曜 |
梨木神社:萩まつり
萩の名所の祭典。短冊をつるした青竹筒に紅白の萩を生け、虫篭に入れた鈴虫を奉納し、舞踏や野点茶会も行われる。15日に俳句会、23日に観月茶会がある。 |