○京都 |
日時 |
場所 |
祭り名 |
1〜5日 |
北野天満宮 |
ずいき祭 |
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五穀豊穣に感謝する秋季大祭。御旅所で神輿の屋根をずいき(芋茎)で葺き、神饌(しんせん)の米、麦、豆、蔬菜(そさい)などで装飾する。4日の還幸の折、三基の神輿につづいて、ずいき神輿がすすむ。4〜5日には八乙女田舞を奉納。 |
5日 |
法輪寺(達磨寺) |
達磨忌 |
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禅宗の始祖達磨大師の忌日法要。禅宗の寺々で営まれるが、この寺には八千体の達磨があり、寺宝とともに展覧する。 |
9・10・15日 |
粟田神社 |
粟田祭 |
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9日は御出(おいで)祭で阿古陀(あこだ)鉾、地蔵鉾、子供の提灯、小型の十二灯(じゅうにん)の夜渡りがある。10日神幸祭、15日は大祭で、疫病除けの剣鉾十八基が供奉して神輿が巡行する。この剣鉾は祇園祭の山鉾の最初の形という。 |
10日 |
広隆寺 |
太秦の牛祭 |
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悪魔退散、五穀豊穣を祈る祭。午後七時、摩多羅(まだら)神が仮面をつけて牛に乗り、鬼の仮面をつけた四天王を従えて境内をまわり、祖師堂前で祭文を読み上げる。祭文が終わると、厄を逃れる言い伝えにより仮面を奪おうとする群集で混雑する。土地の精霊が寺を祝福に訪れる形を基にした奇祭である。 |
10日 |
秋元神社 |
赦免地踊 |
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永代地租免除の特権を老中秋元但馬守に再保証されたことから、神社を建ててまつり、その霊を慰めるために躍るようになった。夜八時、切子型灯篭を頭にのせた女装の少年八人と花笠の少女十人が神社まで行列して境内で踊りを奉納する。 |
10日 |
御香宮神社 |
御香宮神幸祭 |
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伏見九郷の総鎮守の祭礼、伏見祭ともいう。室町時代からつづく風流傘は、今は1日と9日の夜にでる。10日朝、神輿二基、獅子、稚児武者行列などが巡行。 |
10日 |
六孫王神社 |
六孫王神社例祭 |
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清和源氏の祖をまつる。応仁の乱で荒廃したが宝永年間に再興されたので宝永祭ともいう。神輿巡行は先頭を四鬼が歩いて邪気を祓い、大通寺で読経する。 |
14日 |
宝鏡寺 |
人形塚供養 |
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この一年間に寺に持ち込まれた人形を供養して焼き、その灰を人形塚におさめて、人形すべてを供養する。 |
15〜16日 |
真正極楽寺 |
引声阿弥陀経会 |
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平安時代の初め、慈覚大師円仁が中国から伝えた節を、阿弥陀経にとり入れて読む法会。その節はこの寺のみに残っている。 |
16日 |
岡崎神社 |
岡崎天王祭 |
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岡崎祭ともいい、岡崎神社例大祭である。子供神輿十二基と稚児行列が巡行する。神輿に錦の帯をまいて安産を祈願する。 |
19日 |
建勲神社 |
船岡祭 |
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織田信長、信忠を祭神とする社の秋季例大祭。信長がはじめて入洛した日を記念して行われる。神殿祭、奉楽、弓とり神事がある。 |
19〜20日 |
恵美須神社 |
二十日えびす大祭 |
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江戸へ行商にいった京の商人が、この日に京へ帰って神徳に感謝する祭をしたえびす講が起源。商家ではハンペンとネギを炊いて食べる風習がある。恵美須囃子を奏しにぎやか。 |
22日 |
由岐神社 |
鞍馬の火祭 |
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夜祭。午後六時、子供や若者が1〜5メートルの松明をかざして練り歩き、約二百五十本の松明が仁王門下に揃うと、注連縄(しめなわ)を切って神社に突進し、二基の神輿をかついで石段をかけおりる。 |
22日 |
平安神宮 |
時代祭 |
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明治二十八年、平安遷都千百年記念祭に平安神宮が創建され、記念行事としてはじまる。神幸祭のあと、鳳輦(ほうれん)を守った各時代の風俗行列が、維新勤王隊を先頭に約二キロつづいて、京都御所に入る。 |
23日 |
石座(いわくら)神社 |
石座神社例大祭 |
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旧岩倉村の産土神の祭。深夜、拝殿下の雌雄の大蛇の形をした、長さ5メートルの大松明一対に火を入れ五穀豊穣を祈る。山住神社を御旅所として、早朝岩倉の町を神輿が渡る。 |
29日 |
北野天満宮 |
余香祭 |
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祭神菅原道真が醍醐天皇から御更衣を賜ったことを思い出し、大宰府で詠んだ詩の結句、「捧げもちて毎日余香を拝す」にちなむ歌会。短歌を神前に披露する。 |
第一日曜 |
宇治橋 |
宇治の茶祭 |
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茶をもたらした栄西、宇治に茶園を開いた明恵(みょうえ)、茶道の千利休らと茶業功労者を顕彰し、茶の木を供養する。宇治橋三ノ間の水を汲み、興聖寺で献茶、法要を営む。 |
第二日曜日 |
即成院 |
二十五菩薩練供養 |
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二十五菩薩が極楽から来迎し、衆生を極楽へ引接する姿をあらわした行事。本堂(極楽)と地蔵堂(現世)の間に高い橋を渡し、菩薩に扮した男女二十五人が往復する。本堂では観音、勢至の舞があり、引接の場面を演じる。 |
16日に近い日曜 |
城南宮 |
城南祭 |
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神幸祭で神輿三基が上鳥羽、下鳥羽、竹田の氏子町内を渡御する。行列は胡蝶舞、流鏑馬、小袿(こうちぎ)、物詣などの装束を身につける。 |
中旬 |
万福寺 |
普度勝会 |
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在日華商による盂蘭盆会の施餓鬼。大雄宝殿の軒下に三十六軒堂という仮想冥界の屋台を飾り、お供えものをする。法要後、読経し鉦や太鼓を鳴らして、天王殿の下で屋台を焼く。異国情緒あふれる行事。 |