○京都 |
1日 |
護王神社 |
亥の子祭 |
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宮中の玄猪(げんちょ)の儀式にあやかって行われる荘重典雅な神事。神前にお玄猪(亥の子餅)を供え、皇室へ献上のため御所まで提灯行列をする。無病息災、子孫繁栄を祈り亥の子餅を授与する。 |
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長尾天満宮 |
長尾天満宮例祭 |
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醍醐祭、御旗祭ともいう。醍醐一帯の産土神。高さ三メートルの竹に御幣と白上衣をつけた二基の御旗と唐櫃(からびつ)を中心とした行列には子供神輿も参加する。 |
3日 |
城南宮 |
曲水の宴 |
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平安の庭で行われる優雅な貴族の風俗。流れに朱盃を浮かべ、それが流れてくるまでに和歌を詠みその盃をほすというもの。男は狩衣(かりぎぬ)、女は小袿を着用する。春と秋に行われる。 |
3〜24日 |
十輪寺 |
塩竃(しおがま)祭 |
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十輪寺は在原業平の閑居跡といわれ、業平はここで風雅な日々を送るかたわら、塩やきを行ったという。期間中、日曜日には塩竃で火を焚き当時を偲ぶ。 |
5〜15日 |
真正極楽寺 |
十日十夜別時念仏会 |
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室町時代に平貞国が三日三夜念仏を唱えたところ、その功徳で幸福にあい、さらに七日七夜念仏を加えて十日十夜の念仏となったという故事にもとづき、極楽往生を願って行う法要。 |
8日 |
伏見稲荷大社 |
火焚祭 |
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秋の実りに感謝する祭。神が山にお帰りになる冬祭で、来春また下りて来られることを祈願する。約五十万本の火焚串を焚き、家内安全、罪業消滅を祈る。 |
上卯の日 |
松尾大社 |
上卯祭 |
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酒造りは卯の日にはじめるというならわしにちなみ、この日に醸造業者が集まり感謝を捧げ、祈願する。酒、醤油、味噌などをたくさん奉納し、大木札が授与される。 |
第二日曜 |
嵐山 |
嵐山もみじ祭 |
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昭和二十二年にはじまった観光行事。大堰川に浮かべた小督船、今様船で筝と今様を演奏し、午後は天龍寺船、画船、能楽舞台船などが出る。河畔で嵯峨大念仏狂言を演じる。 |
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花山神社 |
火焚祭 |
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火焚串をふいごの形に組むため、ふいご祭ともいう。刀匠三条小鍛冶が名刀小狐丸を鍛えたとき、稲荷の神が加勢した伝説にちなみ、金物の神として信仰された。 |
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空也堂(光勝寺) |
空也堂開山忌 |
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11月13日の空也忌の前後に法要を営み、遺徳を偲んで僧侶や講中が太鼓、鉦(かね)、瓢(ふくべ)を叩き、念仏を唱和して躍る六斎念仏を演じる。 |
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清涼寺(釈迦堂) |
夕霧供養 |
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遊女夕霧を偲んで法要を営む。 |
12日 |
芭蕉堂 |
芭蕉忌 |
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翁忌、桃青忌、時雨忌ともいう。芭蕉の命日は旧暦10月12日であるが、この日に森川許六作の木像を開扉し法要を営み、真葛句会の人たちが連句の会を催す。 |
15日 |
法住寺 |
大護摩供 |
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身代り不動会。護摩焚きがはじまると、天狗を先頭に赤、青、黒の鬼が火のまわりを拍手に合わせて、ユーモラスなしぐさで一周する。 |
21〜28日 |
東本願寺 |
報恩講 |
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真宗の開祖親鸞の遺徳をたたえる法要。28日が忌日。御影堂で一日三座の法要があり、28日には海上での苦難を偲んで体をゆすって唱える坂東節が行われる。 |
23日 |
車折(くるまざき)神社 |
火焚祭 |
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神前の大釜に湯を沸かし、まわりに農作物を供えて「かまどはらい」をする。火焚串を大かまどの形に組みたてて四ヵ所の焚き口に点火する。かまどの守護神らしい行事。 |
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正覚寺(東福寺塔頭) |
筆供養 |
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江戸時代後期に築かれた筆塚があり、筆の寺とも呼ばれる。青竹の先を布で覆い墨をふくませた筆神輿をおしたて、山内を練り歩く。筆の労に感謝して古筆を供養するもの。 |
26日 |
北野天満宮 |
御茶壺奉献祭 |
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宇治、木幡(こはた)、大鳳寺、伏見桃山、京都市内の茶師が、唐櫃に入れた茶壺を奉納するもの。江戸時代の風俗行列を一の鳥居から本殿まで行う。12月1日の献茶祭でこのお茶を使用する。 |