矢代仁トピックス



  正倉院裂〜正倉院に伝世する裂を総称してこの名が当てられる。すなわち正倉院の宝物は聖武天皇遺愛の品をはじめとする諸人の献納品、東大寺大仏開眼会、聖武帝一周忌斎会その他の諸要具、東大寺造寺所・写経所に関する文書とそこに働いた人々の衣服類(浄衣)などから成っているが、これらのうちの衣服・服飾品・幡蓋(ばんがい)・調度品・荘厳具などの染織品は長年月のうちに断片となったものが多く、そうした残片を一括して正倉院裂とよぶ。その種類には錦・綾・羅・綴・刺繍・組帯・描絵・摺絵・纐纈・臈纈・纈をはじめ、調庸として上納された・麻布などがある。これらは八世紀の染織として由緒・伝来が正しいこととともに、そのものの技術の優秀性、多様性などにおいて世界的にも高く評価されている。一般的な特徴としては法隆寺裂よりやや時代の下る盛唐の作風を示すものが多く、多彩な大柄の唐花を織り出した緯錦や綾地綾紋の綾が多いことなどもその表れと考えられる。


矢代仁に伝わる「えびす御神像」
  矢代仁では、本年も11月21日(金)、室町御池 ビル葆光にて主要お仕入先をお招きして、社員共々えびす講神事を行います。
当社には変えてはいけない、代々継承すべき三つの行事が有ります。
まず、1月4日に商売の原理原則「家訓」を皆に読み聞かせる事、7月10日に祖先先輩に感謝し、一同で元祖等の墓にお参りをする事、そして11月21日に商売繁盛を祈願し、京都えびす神社宮司をお招きしてえびす講神事を自社内で行う事です。
※恵比須講〜七福神のうち恵比須神は、農村では田の神、漁村では漁の神、商家では商売繁盛の神とされている。商家の恵比須講は、この日恵比須像をかかげ、鯛や菓子を供えて、客を招いて酒宴を開き、座にある杯盤器物までも、千両・万両と縁起のよい値段をつけて売買の真似事をし、手を打って祝った。祭日は陰暦十月二十日・十一月二十日・正月十日・正月二十日など地方によってさまざまだった。

季節の花ギャラリー

八手の花:矢代仁蔵書「四季の花」
八手の花〜別名、テングノウチワとよばれる常緑低木で、高さ二〜三メートルばかり。花は初冬に、球状に散形をなした多数の白い花を開く。花の後、翌年の四〜五月に果実は黒く成熟する。庭樹として広く利用されている。庶民的な感じの花だが、厳しい寒気の中で実にいきいきと咲いている。

歳時記より
鶴渡る〜維新前は全国に渡来したが、今では主として鹿児島県出水群荒崎付近、山口県熊毛群八代村に数百羽渡来するだけである。また釧路市北方の大湿原には丹頂が数十羽棲息し、日本唯一の繁殖地であり、以上三カ所では天然記念物に指定されている。十月下旬ごろ先発隊が現れ、主として十一月上、中旬に渡来するが、真鶴・鍋鶴が主で、少数の丹頂がまじる。羽の主色は丹頂は白、真鶴は灰鼠色、鍋鶴は灰黒色である。鳴声は三種とも類似し、俗に「鶴の一声」と言われるような響き渡る強い声で、クルルークルルー、コッコッと鳴くが、丹頂がいちばん高く鋭く、真鶴これにつぎ、鍋鶴が一番小さい。三月中、下旬にまた北へ去る。
満な鶴:矢代仁蔵書「梅嶺画鑑」

十一月の主な行事
○京都
1日 護王神社 亥の子祭
  宮中の玄猪(げんちょ)の儀式にあやかって行われる荘重典雅な神事。神前にお玄猪(亥の子餅)を供え、皇室へ献上のため御所まで提灯行列をする。無病息災、子孫繁栄を祈り亥の子餅を授与する。
  長尾天満宮 長尾天満宮例祭
  醍醐祭、御旗祭ともいう。醍醐一帯の産土神。高さ三メートルの竹に御幣と白上衣をつけた二基の御旗と唐櫃(からびつ)を中心とした行列には子供神輿も参加する。
3日 城南宮 曲水の宴
  平安の庭で行われる優雅な貴族の風俗。流れに朱盃を浮かべ、それが流れてくるまでに和歌を詠みその盃をほすというもの。男は狩衣(かりぎぬ)、女は小袿を着用する。春と秋に行われる。
3〜24日 十輪寺 塩竃(しおがま)祭
  十輪寺は在原業平の閑居跡といわれ、業平はここで風雅な日々を送るかたわら、塩やきを行ったという。期間中、日曜日には塩竃で火を焚き当時を偲ぶ。
5〜15日 真正極楽寺 十日十夜別時念仏会
  室町時代に平貞国が三日三夜念仏を唱えたところ、その功徳で幸福にあい、さらに七日七夜念仏を加えて十日十夜の念仏となったという故事にもとづき、極楽往生を願って行う法要。
8日 伏見稲荷大社 火焚祭
  秋の実りに感謝する祭。神が山にお帰りになる冬祭で、来春また下りて来られることを祈願する。約五十万本の火焚串を焚き、家内安全、罪業消滅を祈る。
上卯の日 松尾大社 上卯祭
  酒造りは卯の日にはじめるというならわしにちなみ、この日に醸造業者が集まり感謝を捧げ、祈願する。酒、醤油、味噌などをたくさん奉納し、大木札が授与される。
第二日曜 嵐山 嵐山もみじ祭
  昭和二十二年にはじまった観光行事。大堰川に浮かべた小督船、今様船で筝と今様を演奏し、午後は天龍寺船、画船、能楽舞台船などが出る。河畔で嵯峨大念仏狂言を演じる。
  花山神社 火焚祭
  火焚串をふいごの形に組むため、ふいご祭ともいう。刀匠三条小鍛冶が名刀小狐丸を鍛えたとき、稲荷の神が加勢した伝説にちなみ、金物の神として信仰された。
  空也堂(光勝寺) 空也堂開山忌
  11月13日の空也忌の前後に法要を営み、遺徳を偲んで僧侶や講中が太鼓、鉦(かね)、瓢(ふくべ)を叩き、念仏を唱和して躍る六斎念仏を演じる。
  清涼寺(釈迦堂) 夕霧供養
  遊女夕霧を偲んで法要を営む。
12日 芭蕉堂 芭蕉忌
  翁忌、桃青忌、時雨忌ともいう。芭蕉の命日は旧暦10月12日であるが、この日に森川許六作の木像を開扉し法要を営み、真葛句会の人たちが連句の会を催す。
15日 法住寺 大護摩供
  身代り不動会。護摩焚きがはじまると、天狗を先頭に赤、青、黒の鬼が火のまわりを拍手に合わせて、ユーモラスなしぐさで一周する。
21〜28日 東本願寺 報恩講
  真宗の開祖親鸞の遺徳をたたえる法要。28日が忌日。御影堂で一日三座の法要があり、28日には海上での苦難を偲んで体をゆすって唱える坂東節が行われる。
23日 車折(くるまざき)神社 火焚祭
  神前の大釜に湯を沸かし、まわりに農作物を供えて「かまどはらい」をする。火焚串を大かまどの形に組みたてて四ヵ所の焚き口に点火する。かまどの守護神らしい行事。
  正覚寺(東福寺塔頭) 筆供養
  江戸時代後期に築かれた筆塚があり、筆の寺とも呼ばれる。青竹の先を布で覆い墨をふくませた筆神輿をおしたて、山内を練り歩く。筆の労に感謝して古筆を供養するもの。
26日 北野天満宮 御茶壺奉献祭
  宇治、木幡(こはた)、大鳳寺、伏見桃山、京都市内の茶師が、唐櫃に入れた茶壺を奉納するもの。江戸時代の風俗行列を一の鳥居から本殿まで行う。12月1日の献茶祭でこのお茶を使用する。
○全国
1〜3日 岩手県平泉町中尊寺・毛越寺 平泉藤原祭
2〜4日 佐賀県唐津市 唐津くんち
3日 兵庫県出石町 お城まつり
  尾道市 ベッチャー祭
  山口県下松市 稲穂祭
5〜14日 長野市善光寺 大勧進
10日 伊東市音無神社 尻摘祭
  祭神豊玉媛命を中心とした安産祈願の祭といわれる。無言の闇夜の中で行われる。
12日 千葉県天津小湊町誕生寺 御命講
14・15日 埼玉県鴻巣市勝願寺 塔婆十夜
  旧暦十月五日夜から十五日朝までの十昼夜、浄土宗の各寺院では別時念仏を修し、参詣者が多い。夜半に参詣者に給する粥を十夜粥と言う。
18〜28日 藤沢市遊行寺 別時念仏
20〜25日 島根県鹿島町佐太神社 神在祭
  諸国の神社の神の留守は、出雲大社の神在の時である。この月(神無月)を出雲では神在月という。諸国の神々が大社では十一月(もと陰暦十月)十一日から十七日まで、神在祭を行う。佐太神社の神在祭は二十日夕から二十五日夜半まで。大社、佐太の祭礼の十五日間は、出雲国内の一切の他社の神事を停止し、神職以下物忌に服し、物忌祭とも言い、このころ日本海が荒れ、御忌荒と言う。神集め・神集いとも言い、民家では神在餅をつく。
22・23日 大阪市少彦名神社 神農祭
  神農は人身牛首、天下に耕を教え、百草を嘗めて医薬を創製したという、シナの神話的人物。この日、参詣人に五枚笹につけた張り子の虎を魔除けとして出している。
23日 島根県出雲大社 出雲大社新嘗祭
  収穫を神に供えて祝う祭儀。勤労感謝の日。
25日 島根県鹿島町佐太神社 神等去出の神事
  二十日夕から二十五日夜半まで、諸国の神々が参集するので、神在祭を行い、この夜神々を送り出す神事が行われる。加羅佐手(からさで)の神事。
26日 島根県斐川町万九千社 神等去出の神事
中旬〜三月上旬 愛知県奥三河各地 奥三河花祭
  古風な舞踏を素朴に伝承する霜月神楽。民家の土間に湯立の釜を置く竈(かまど)が築かれ、その上にユブタと言う天蓋を飾り、竈に火を点じて花の舞その他の舞がある。
下旬〜二月上旬 宮崎県高千穂町他 夜神楽
第三土曜 福島県須賀川市 牡丹焚火
酉の日 東京都台東区鷲神社 酉の市
  足立区大鷲神社他
  祭神は天穂日命で、土師連(はじのむらじ)の遠祖とされ、もとは武運を守る神として、武士の参詣が多かった。年により、酉の日が二回のことも三回のこともあり、一の酉・二の酉・三の酉と言う。この日は役者や料理屋など、客商売の者が縁起をかついで参詣し、神社から数町の間に立った熊手市で、大きな熊手を買って店先に飾った。熊手はもと実用品であったが、今はおかめの面・七福神・宝舟・打出の小槌・大判・小判・千両箱・桝・松竹梅・鶴亀など、縁起のよいものをつけた。熊手は景気のいい売買が行われ、掻きこむという意味で縁起がよいとされる。三の酉のある年は火事が多いなどと言った。


矢代仁が出品する主な催しの予定
  日程 場所 催し名
10月 22日〜11/4 名古屋三越:店内 きもの大祭典
11月 1〜2日 矢代仁:赤坂プリンスホテル エクセレントきものイン赤坂
  3〜18日 池田紅屋:淡路、池田、川西 赤札市
  4〜9日 三越本店:店内 京名物洛趣展
  5日 鹿児島三越:城山観光ホテル 特選会
  5〜11日 福岡岩田屋:店内 売りつくしバーゲン
  6〜9日 西武百貨店・そごう:高輪プリンスホテル 千種会
  7〜8日 横浜高島屋:料亭「あいちや」 織・染・繍展
  7〜8日 名古屋松坂屋:マツザカヤホール 東西有名老舗
  7〜9日 大阪三越:店内 振袖展
  9日 大阪高島屋: 秋の豪華展
  9〜11日 姫路圓山:店内 赤札市
  10日 仙台三越:ホテルメトロポリタン仙台 千代会
  10〜20日 広島高橋:店内 えびす講
  12〜13日 鶴屋:天草プリンスホテル 上裳会天草
  12〜19日 船場西武百貨店:店内 お召展
  13日 日本橋高島屋:店内 きもの大祭典
  14日 大阪三越:リーガロイヤルホテル 高麗会
  14〜15日 名古屋三越:松楓閣 三翔会
  14〜15日 仙台三越:室町二条「矢代仁」 京都ツアー
  14〜16日 東京呉盟会:美術クラブ 呉盟会
  15日 銀座松坂屋:河庄双園 創作逸品きものと帯
  15〜16日 京都高島屋:ビル葆光 千秋楽
  16日 伊勢丹:金田中 霜月の会
  16日 高崎高島屋:暢神荘 千秋楽
  17日 岡山高島屋:ホテルグランヴィア岡山 千秋楽
  18〜19日 佐賀玉屋:ホテルニューオータニ佐賀 三名家展
  19日 銀座松屋:店内 御召展
  20〜23日 神戸大丸:店内 千秋楽
  22〜23日 大阪高島屋: 千秋楽
  22〜24日 川島織物:大分、佐伯 グランドフェアー
  23日 日本橋高島屋:ホテルニューオータニ ロイヤルコレクション・千秋楽
  28日 横浜高島屋:横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ 千秋楽
  29〜30日 小大丸:梅田阪急グランド 半額市




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