○京都 |
1日〜 |
各寺院 |
修正会 |
年の初めにあたり、数日の間、国家と家族の繁栄を祈る正月の法会。 |
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八坂神社 |
おけら詣 |
1〜3日 |
六波羅密寺 |
皇服茶 |
新年の祝儀茶。空也が本尊に供えた薬湯を病人に授与したことにはじまるという。若水で煎じた茶に小梅干、結び昆布を入れたものを参詣者に授与する。 |
2日 |
広隆寺 |
釿始め |
宮大工の年頭儀式。一年間の工事の無事を祈るもので、宮大工が古式衣装と道具で行う。 |
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北野天満宮 |
北野の筆始祭 |
3日 |
八坂神社 |
かるた始め |
祭神素戔鳴尊(すさのおのみこと)が和歌の祖神とされるのにちなんで催されるようになった。日本かるた本院主催。神前にかるたを奉納し、玉串奉奠のあと、十二単衣姿の女性が手合わせをする。 |
4日 |
下鴨神社 |
蹴鞠始め |
蹴鞠保存会の主催で行われる。水干、紫袴、烏帽子という姿で革沓を履き、鹿皮でつくった鞠を蹴る。午後二時ごろ、今年初めての競技を奉納する。 |
5日 |
伏見稲荷大社 |
大山祭 |
稲荷山上に神職信者が登り、御膳谷で酒を盛った斎土器(いみかわらけ)を御饌石(みけついし)という霊石の前に並べ、神に供えたあと、日陰蔓(ひかげのかずら)を首にかけて神蹟を巡拝する。 |
7日 |
大雲寺 |
おくすべ |
松葉を本堂の中でくすべながら加持祈祷を行う。この煙にあたると無病息災で過ごせるといわれている。昔はこの煙を空櫃に入れて御所まで運んだという。 |
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清水寺 |
清水の牛王 |
8日 |
梅林寺 |
じじばい講 |
8〜12日 |
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恵美須神社 |
十日えびす大祭。えびす神の誕生日(1/10)を祝うもの。8日は招福祭、9日は宵えびす祭、両日宝恵駕篭が出る。10日が大祭、11日残り福、12日撒福祭。参道に並んだ店では熊手、吉兆笹、縁起物などを売る。 |
8〜14日 |
東寺 |
御修法 |
天皇の御衣をうけて国家安泰、五穀豊穣を祈る、真言宗最高の儀式。8日、勅使を迎えて灌頂院で御衣伝達式を行い、14日に奉還するまで真言宗各本山の高僧が加持祈祷をつづける。 |
9〜16日 |
西本願寺 |
御正忌報恩講 |
1月16日は宗祖親鸞上人の命日にあたるので、遺徳を偲んで大法要を行う。浄土真宗の年間最大の行事で、全国から門信徒が参詣し、連日三座の法要や門信徒の集いがある。 |
最初の寅の日 |
鞍馬寺 |
初寅 |
初寅大祭といい、寅の刻に本尊毘沙門天の前で大護摩供を修し、今年の福徳を祈る。参拝者には魔除けの張り子「あうんの虎」や開運招福の「お宝札」などを授与する。 |
最初の辰の日 |
貴船神社 |
初辰 |
竜(辰)の日に水の神をまつり、この年の開運招福、家業繁栄を祈願する。参拝者に粕汁の接待がある。毎月上辰の日に例祭が行われている。 |
12日 |
伏見稲荷大社 |
奉射祭 |
御弓始神事ともいう。神苑斎場に蛇縄と呼ぶ注連縄(しめなわ)を張り、大的をたて、神官が白木の弓に矢をつがえてこれを射る。邪悪を払い今年の農作物の豊凶を占う神事。 |
15日 |
泉涌寺 |
七福神めぐり |
山内の七福神を巡拝して開運を祈る行事。総門で福笹をいただき、番外を含め九ヵ所の福神をめぐり、そのしるしを笹につけていく。 |
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三十三間堂 |
柳のお加持と弓引き初め |
9日から秘法を修し、15日結願の日に妙法院門跡が柳の枝でお加持の浄水を注ぎ浄める。弓引き初めは三十三間堂通し矢ともいう。 |
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空也堂 |
王服茶会 |
空也が献上した王服茶で村上天皇の病気が治ったという故事により、無病息災厄除けになると伝えられる。直径30センチの大茶碗に青竹茶筅でたてたお茶を五人で回し飲みする。 |
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三栖神社 |
左義長 |
「とんど」ともいう。朝早く、笹、葦、榊、竹、杉を組合わせた10メートルの山に火を入れる。ここで注連縄も焼く。書き初めを火中に投じ、それが空にあがることを吉書揚げといい、半紙が高く舞い上がると上達するといわれた。 |
17〜18日 |
今熊野観音など |
初観音 |
観音菩薩の最初の縁日(18日)。京には古くから観音詣りの風習があり、御詠歌をあげて朱印をうけて巡拝する。今熊野観音、清水寺、六角堂、革堂(行願寺)、牛尾観音(法厳寺)、六波羅蜜寺などが代表的な寺。 |
20日 |
城南宮 |
湯立神楽 |
湯をふりまいて無病息災を祈る禊の儀式。祝詞、舞のあと、白装束の巫女が沸騰する大釜の湯の中に酒、塩、米を入れ、笹の葉を浸して参拝者にふりかける。 |
21日 |
東寺 |
初弘法 |
毎月21日は弘法大師の縁日。1月は初弘法として、終い弘法とともに特ににぎやかで、所狭しと露店が並ぶ。 |
24日 |
愛宕神社 |
初愛宕 |
25日 |
北野天満宮 |
初天神 |
毎月25日は天神さんの縁日で、特に新春の参拝者の中には合格祈願の受験生が多い。正月2〜4日の神前書き初めに奉納した作品が展示される。 |