矢代仁トピックス



今日の大きな転換期の中にあっても、和の伝統を守りながら、
新しい時代の「小袖の美」を求めて本物志向の感性豊かなきもの創りに励んでまいりました。
特別企画:矢代仁「技十六芸」
ご来場ご高覧を賜りますようご案内申しあげます。


  中国で桐は王者の出現を待って現れる瑞鳥鳳凰のすむ木として尊ばれた。日本でもこの思想から天皇の衣裳・調度の模様に多く用いられた。吉祥文様としては、竹の実を食すとの故事から桐竹鳳凰図が多い。
白色で木目が美しく、やわらかで軽い材質から、家具や茶器、日本古来の楽器である琴などに使われてきた。昔は女児が誕生したら桐を植えるという風習があった。桐の樹は伐ってもすぐ芽を出し、生長も早いので、女児が嫁入りの頃には箪笥の用材になる。
桐の花は、初夏のころ、紫の大形の唇形花を多数つける。清楚で芳香があり、遠く望んだ梢の紫は美しい。実は卵形の堅い実で、熟すると木質の外皮が裂け、中から翼のある多くの種子を飛ばす。つぼみは花材にする。
漢名白桐で梧桐(あおぎり)は全然別種である。日本の模様には誤用や区別の曖昧な例が多く混同もあった。中国で嘉木とするのは梧桐。わが国における桐の文様は白桐の文様化。。



季節の花ギャラリー
 
連翹、エゾスミレ、銀鳳花、ツボスミレ:
矢代仁蔵書「四季の花」
連翹〜モクセイ科の落葉低木で中国原産。当初は薬用として伝わった。高さは2〜2.5メートルあまり、観賞用として庭園や垣根に植える。三、四月ごろ、葉に先だって、明るい濃黄色の四弁の筒状の花が群がり咲き、柔らかい枝が、蔓のようにしなやかに撓んで美しい。花が散ると、鋸歯のある三つの小さい葉が出、ぐんぐん柔らかい枝をのばして、地につけば、根をおろして活着する。
エゾスミレ〜エイザンスミレとも。山地の木陰に生える多年草。葉は長さ3〜5センチで、三つに深裂し、さらに二回分かれて鳥足状となる。花は大きく径2〜3センチあり、普通は淡紅色だが、花の色には変化が多い。ときに芳香がある。日本の特産種で、和名は比叡山に生えるスミレの意味である。
金鳳花〜「うまのあしがた」とも言う。原野・路傍どこにでも生え、四、五月ごろ、根もとから出た葉の間に、30〜60センチの花茎を出し、その頂きに黄色の艶のある五弁の花を開く。葉も茎も毛を生じ、葉は単葉で掌状に分裂している。有毒植物である。(植物名として銀鳳花は見当たらない、花が白いところからキンポウゲに対しての名?)
ツボスミレ〜ニョイスミレとも。白地の花弁に淡紫のすじがあり、花冠にある距(花のうしろに鳥の蹴爪のように突起したもの)が萼片より短く、袋のようになっているもの。ただし、壺(庭)に生えている菫(すみれ)という説もある。別名は葉の形が僧の持つ如意(仏具)に似ていることによる。

歳時記より
雲雀〜春の野にもっとも親しまれている小鳥。空高く雲表に舞い上がって、ピーチュル、ピーチュルと朗(ほが)らかに囀(さえず)り、しばらく囀った後、歌をやめて一直線に落下する。揚雲雀といい、落雲雀という。羽色は斑黄褐色で、一面に黒褐色の縦斑がある。畑地・草原などの地上に生活し、麦畑などによく巣を作っている。この鳥の習性上、巣の数十歩先に降りて草間を潜行して巣に達し、舞い上がるときも同様なので、巣を発見することは困難である。篭にも飼われるが、雲雀篭は丈が高く、上方が網になっている。揚雲雀を競う競技も開催される。雲雀笛は雲雀を誘うために、その鳴声に擬して作った笛である。
雲雀(ひばり):矢代仁蔵書「梅嶺画鑑」


三月の主な行事

○京都
9日 貴船神社 雨乞祭り
水の総本宮として崇敬を集めている神社で、降雨と五穀豊穣を祈る祭り。献饌し祝詞を奉上する。
14〜16日 泉涌寺 涅槃会
釈迦入滅供養法会。縦十六メートル、横八メートルのわが国最大の涅槃図を公開する。
  東福寺 涅槃会
泉涌寺の涅槃図につぐ大きさの図を公開する。鼠よけのために猫の絵が描かれているのが珍しい。
15日 清涼寺 嵯峨のお松明式
涅槃会の行事。夜、逆円錐形の大松明三基に点火する。その炎で今年の稲作の豊凶を占う。もともとは釈迦を火葬する様子を表現したものという。
20日 一力亭 大石忌
赤穂浪士の法要。大石良雄がここで遊興したという伝説により、祇園の茶屋が顧客を招いて催す。四十七士の木像をまつり遺品を展示。井上八千代氏が京舞を披露。
21日 誠心院 和泉式部忌
平安時代の歌人和泉式部の忌日法要。式部の墓と伝えられる石の宝篋印塔がある。法要のあと、式部ゆかりの謡曲「東北」「誓願寺」を奉納し、遺品と伝えられる寺宝などを公開する。
22日 千本釈迦堂 千本釈迦念仏
遺教経会、訓読会ともいう。智積院から約五十名僧侶が参加して遺教経を訓読みする。魚山声明にはじまる千本式の古律によって奉誦し、最後に「南無釈迦牟尼仏」と念仏する。
30日 随心寺 はねず踊り
平安の昔、深草少将が小野小町のもとへ通った伝説にちなみ、土地で行われていた風習にもとづき、昭和四十八年に芸能として構成したもの。はねず色(うす紅梅)段絞りの衣装の女の子が四人ずつ、深草少将と小町に扮し、童唄にあわせて風流傘のまわりで踊る。
○全国
1日 福岡市飯盛神社 粥占い
1〜14日 奈良市東大寺二月堂 修二会
お水取りは13日。修二会というのは、唐の二月が天竺の正月に当たることから、それを祝うために行ったものを日本でならったもの。参篭する僧は観音の前で己の罪過を反省し、仏徒としての魂を鍛錬する。僧は二月二十日から精進を続ける。お水取りの日は多くの参詣者で賑わう。篭松明の行法が終わり、十三日午前二時、笙、ひちりきが堂内に響くと、「はす」という大松明が現れる。この夜童子が回廊で振り回す大松明の火の粉をあびると、厄除けのまじないになるといわれる。また、二月堂下の若狭井に練行衆がおりて秘法の香水を汲み、これを本堂の仏前にそえる。その水をいただけば、諸病諸厄四散すると伝えられる。
2日 小浜市神宮寺 お水送り
東大寺のお水取りの水が、若狭より地中を通り、二月堂の若狭井に送られるという伝説にもとづく神事。
3日 新潟県大和町普光寺 浦佐の堂押
境内の毘沙門堂の祭り。裸押合祭、さんよ祭り等とも呼ばれる。午後六時半、不動滝の氷を割って水垢離(ごり)をとった、近郊から集まった白褌、草鞋ばきの男、浴衣姿の女が毘沙門堂に繰り込み、「サンヨ、サイヨウ」、「オウサイコウサイ」の掛け声とともに押し合い揉み合う。堂の中には高さ二メートル、重さ百二十キロあまりの大蝋燭が数本ともされ鑞を降らす。押し合ううちに扉の前に来た者から参詣を済ませる。押し合いが激しいほど毘沙門様がお喜びになり、国家安泰、五穀豊穣が約束されるという。
  和歌山市淡島神社 淡島の雛流し
身の穢を人形に託して祓う行事である。淡島神社は女の守り神として女性に信者が多く、古くから娘が成長したお礼と厄落としを兼ねて、形代の人形を奉納するならわしがあった。現在では全国から奉納された、壊れたり古くなったりした人形を供養したのち、白木の雛船に乗せて海に流す。
8〜10日 塩釜市塩釜神社 帆手祭り
八日には、別宮と左右客拝殿で御幣神楽と、大和舞、巫女舞が奉納される。十日には、十六人の若者にかつがれた神輿が、塩釜神社の二百二十段に及ぶ一直線の石段を、一気に駆け降りる。あとに続く数百人の稚児行列の仕立てる旗が、船の帆のように見えるので帆手祭りの名がある。
9日 鹿嶋市鹿島神宮 鹿島祭頭祭
祭頭とは、祭りの頭役に当った村のことで、鹿島五十二郷から、前年の祭りで決定される。祭頭となった二村は、それぞれ七、八歳の子供を大総督として選ぶ。甲冑姿の大総督を先頭に色とりどりの鉢巻、たすき姿で祭頭歌を歌いながら練り歩き、最後に出立式を行う。
11日 高知県仁淀村秋葉神社 秋葉祭
13日 奈良市春日神社 春日祭
春日大社は藤原氏の氏神。京都の賀茂、石清水の二社と共に、三勅祭と呼ばれる。当日は御戸開神事、斎女の河頭の祓、神馬曳回し、大和舞など平安朝以来の古式を伝える行事が行われる。
15日 小牧市田県神社 豊年祭
  秩父市恒持神社 恒持祭
  奈良市春日大社 春日御田植祭
17日 長野県穂高町穂高神社 御奉射祭
18〜23日 羽咋市気多神社 御出祭
21日 和歌山県高野山金剛峯寺 正御影供
22〜24日 奈良県法隆寺 聖霊会
聖徳太子の御正忌の法要として行われる。秘仏とされる太子像も期間中開扉され、本堂には大きな餅花も飾られ、奈良古楽保存会による舞楽なども行われる。四天王寺では4/22。
25日   藤井寺市道明寺
28日   福岡県杷木町阿蘇神社
豊作祈願の祭り。正午に全戸が神社に集まり直会をした後、氏子の中からくじ引きで田の神になる代宮司を決める。午後三時に白装束に白頭巾に着替え、御幣をもった代宮司が獅子の先導で約1キロにわたる御神幸をする。道筋には、紺の半纏、注連縄の帯、白手拭をかぶった少年たちがいて、代宮司に泥を投げつける。泥がつけばつくほど豊作になるといわれる。
30日〜4/5 奈良市薬師寺 薬師寺花会式
造花法会。由来は、堀河天皇が嘉承二年(1107)、皇后の大病平癒を薬師如来に祈願したところ、快癒されたので、造花十二瓶を献じたのがはじまり。現在の花は、梅、桃、桜、椿、百合、藤、杜若、山吹、牡丹、菊の十種。
第1日曜 太宰府市太宰府天満宮 曲水の宴
初卯の日 熊本県一の宮町阿蘇神社 卯の祭
十三日間、火振り祭は期間中の申の日
中旬(土・日曜) 近江八幡市日牟礼八幡宮 左義長祭
第2日曜 八王子市高尾山薬王院 火渡り祭
当山は関東の修練道場として知られ、火渡りは水行と並ぶ荒行の一つ。
下旬〜四月 長崎市 長崎の凧揚
三月(十五日間) 大阪府立体育館 春場所
旧21日 和歌山県高野山金剛峯寺 旧正御影供


矢代仁が出品する主な催しの予定
  日程 場所 催し名
2月 19日〜3/2 東武百貨店:店内 決算バーゲン
  26日〜3/2 紅屋:池田店 赤札市
  26日〜3/10 伊勢丹相模原店:店内 矢代仁特集
3月 3〜16日 銀座松坂屋:店内 春のきものウイーク
  4〜6日 川島織物:同社京都店 蔵びらき
  4〜7日 佐世保玉屋:店内 矢代仁割引セール
  4〜17日 東武百貨店:店内 初春おしゃれの会
  5〜8日 中村屋:美術クラブ 半額市
  5〜10日 紅屋:川西店 赤札市
  8〜9日 横浜高島屋:店内 上品会内覧会
  8〜14日 京浜:店内 夏の会
  9〜22日 三越本店:店内 有名老舗 のれん市
  10〜16日 弥生:店内 弥生展
  10〜16日 京都大丸:店内 織の道
  11〜16日 丸井今井札幌:店内 名品展
  12〜13日 名古屋三越:美術クラブ 大見切市
  12〜14日 JR名古屋高島屋:店内 上品会内覧会
  12〜14日 津の国屋:店内 陽春展
  16〜17日 三越本店:東京會舘 逸品会
  16〜22日 大阪三越:店内 色無地と小紋の会
  17〜20日 丸井今井小樽:店内 名品展
  18〜19日 福岡岩田屋:ホテルオークラ福岡 競彩会
  18〜21日 大阪高島屋:店内 のれん市
  20日 心斎橋大丸:リーガロイヤルホテル 逸品会
  20〜27日 広島高橋:店内 決算赤札市
  22〜23日 丸井今井函館:店内 名品展
  23日 大阪三越:リーガロイヤルホテル 北浜会
  23〜24日 小大丸:日航ホテル大阪 白春展
  24〜30日 名古屋三越:店内 有名老舗 のれん市
  24〜30日 名古屋松坂屋:店内 染織涼選会
  25〜26日 グッドプランニング:八坂会館 春の逸品展
  25〜28日 丸井今井旭川:店内 名品展
  25〜31日 神戸大丸:店内 春の市
  26〜27日 日本橋高島屋:般若苑 上品会
  28日 高崎高島屋:暢神荘 特招会
  29日 横浜高島屋:ホテルニューグランド 上品会




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