○京都 |
1〜3日 |
引接寺 |
千本えんま堂狂言 |
京都の三狂言の一つで、有声であるのが特色。境内の普賢象桜の開花のころ、鎮花のため催されたらしい。毎日初番の「閻魔の庁」はここの閻魔の手判で極楽に往けるというもの。 |
1〜4日 |
神泉苑 |
神泉苑大念仏狂言 |
神泉苑祭に催す。壬生狂言の分かれといわれ、無言で鉦、太鼓、笛にあわせて演じる。 |
1〜18日 |
上御霊神社 |
上御霊祭 |
悪疫退散の御霊会にはじまり、もとは8月8日に行われた。1日は神幸祭、18日は還幸祭で神輿三基が渡御する。 |
2日 |
建仁寺 |
御茶壺道中 |
茶摘み女をまじえて、新茶の御茶壺を御所へ献上するもので、建仁寺ー花見小路北ー八坂神社と古式の道中を再現する。 |
3日 |
下鴨神社 |
流鏑馬神事 |
葵祭りの前儀として行なう。鎌倉時代の武士の装束で馬を馳せながら三カ所の的を鏑矢で次々に射る神事。 |
5日 |
藤森神社 |
藤森祭り |
深草祭りともいう。神輿三基の巡幸、武者行列がある。境内の馬場では駈馬の神事が行われ、立乗り、後乗り、手綱潜りなどの妙技が披露される。以前は馬術専門家が演じていた。 |
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千本釈迦堂 |
千本釈迦堂花供養 |
釈迦の誕生を祝う花祭り。白川女姿の少女と稚児行列が周辺を練る。花供養会のあと、池坊による献花式がある。本尊釈迦如来坐像を特別開扉する。 |
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一乗寺修学院一帯 |
七里祭り |
氏神の祭礼。以前は七つの里で同時に行ったが、今は一乗寺の八大神社、修学院の鷺森神社、高野の崇道神社で行われている。神輿をかつぎ、「さんやれ」と囃し、尻を振って練り歩く。 |
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上賀茂神社 |
賀茂競馬 |
1日の足汰式で組合せ決め、5日は神事のあと、左方(赤組)、右方(黒組)一頭一組となり一の鳥居内の馬出しの桜から、勝負の紅葉までを競う。 |
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今宮神社 |
今宮祭り |
神幸祭。15日に近い日曜日に還幸祭がある。白丁姿の先馳け、剣鉾、太刀、神輿などの行列が巡行する。葵、菖蒲、牡丹など十二基の鉾がある。 |
15日 |
下鴨神社 |
御陰神社 |
葵祭りの前儀。上高野御陰山の御陰神社から神霊を迎える神事で、わが国最古の神幸祭という。途中、糺ノ森で切芝神事を営み、東遊の舞、雅楽を奏する。上賀茂神社で行う同儀の御阿礼神事は真夜中に非公開で行われる。 |
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上賀茂神社 |
葵祭り |
京都三大祭りの一つ。5月3日から15日までつづくが、15日の路頭の儀が「行列」で、御所から下鴨神社、上賀茂神社と進む。平安貴族姿の行列の中でも、斎王代は華やかさで人目をひく。一同葵をかざすところから葵祭りという。 |
23日 |
詩仙堂 |
丈山忌 |
石川丈山の忌日法要。丈山は詩仙堂を開き、九十歳で没するまでここに三十年間隠棲した。法要のあと、献香、詩吟、野点がある。25〜27日は丈山の遺品、墨蹟を展観する。 |
28日 |
十輪寺 |
業平忌 |
晩年をここに隠棲したという在原業平の命日。法要は、住職が三弦を奏しつつ読経し、「祈請」「般若心経」などの法曲を披露する。献茶、献歌、献句があり、小唄や山城舞楽を奉納する。 |
満月の宵 |
鞍馬寺 |
五月満月祭り |
密教の祭典。宝殿に沸き出す霊水を祭壇に置き、それに月光をうつして本尊の尊天大魔王に世界平和を祈願する。魔王尊の「お力宝棒」によって、蝋燭を手にした参列者は霊光をそそがれ、霊水と「五智の宝冠」を受ける。 |
第3日曜 |
車折神社 |
三船祭り |
大堰川で行われる、昭和の行事であるが、もとは昌泰元年(898)の御船遊びで、詩歌楽の三船にそれぞれの道に堪能な人をのせた行事。車折神社を出た神幸列は御座船に移り、二十艘余の芸能船が出て、新緑の中に華麗な催しをくりひろげる。 |
27日に近い日曜 |
二尊院 |
かるた忌法要 |
5月27日は藤原定家が小倉百人一首を選んだ日といわれ、日本かるた院の主催で昭和四十三年から行われている。法要のあと、有段者による奉納試合、王朝衣裳のかるた姫による古式歌かるたが披露される。 |
第4日曜 |
愛宕、野宮両社の祭礼 |
嵯峨野祭り |
第3日曜が神幸祭で、この日は還幸祭。榊、太鼓、獅子頭、剣鉾、子供神輿、稚児行列などが神輿とともに巡行する。渡月橋に出て嵐山から還幸。 |