○京都 |
1日 |
貴船神社 |
貴船祭り |
御更祭という。午前中は祭典と舞楽奉納。午後から神輿渡御。奥の院で千度詣りが行われ、子供たちが「オセンドンドン」といいながら船形石をまわり、成長を祈る。 |
1日 |
北野天満宮 |
火之御子社例祭 |
雷除けの大祭。火之御子社は北野天満宮の本殿前にあり、火雷神をまつる。雷除け、火難除け、疫病除け、稲作の守り神として古来朝野の信仰が篤い。神事は非公開。雷除け神符を授与する。 |
1〜30日 |
車折神社 |
夏越祓 |
水無月の祓。茅の輪を飾り、30日には半年間の罪穢れを人形に移して焼き払う。 |
1〜2日 |
平安神宮 |
京都薪能 |
京都市と京都能楽会の主催。能の大衆化と観光を目的として昭和二十五年にはじまる。大極殿の庭に舞台を設け、夕方から篝火を焚いて、観世・金春・金剛流の能、大蔵流の狂言が演じられる。 |
2日 |
本能寺 |
信長忌 |
織田信長の命日に営まれる法要。天正十年(1582)のこの日、本能寺の変で明智光秀に襲われて自刃したことにちなむ。ただし当時の本能寺は今の所にはなかった。菩提寺の大徳寺総見院でも営まれる。 |
4日 |
ぬりこべ地蔵 |
歯供養 |
歯痛治癒祈願の代表的な地蔵尊を虫歯予防デーのこの日に供養するもの。墓地にあったものを塗り込めの堂内に安置したのでこの名がある。治癒した人はお礼に塗りの箸を奉納する。 |
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比叡山延暦寺浄土院 |
伝教会 |
5日 |
建仁寺 |
栄西忌 |
開山忌。栄西は京都に最初の禅寺建仁寺を建て、はじめて茶種を中国からもたらし、喫茶の風習を広めた。この日、栄西を偲んで裏千家家元による献茶式が開山堂で営まれる。 |
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宇治市県神社 |
県祭り |
深夜、暗闇の中で、奉書紙約千六百枚を束ねて丸竹につけた梵天神輿が御旅所から神社まで練る奇祭。宇治橋の西詰では梵天回しが行われる。この奉書紙は魔除けになるといわれ、参詣人や御幣講中が奪いあう。 |
7〜9日 |
醍醐寺三宝院 |
三宝院門跡花供入峰修行 |
醍醐寺開祖聖宝が吉野山、金峰山、大峰山で修行して修験道醍醐寺派を創建したのを起源とする。7日早朝、三宝院門跡、一山の修行僧、信者が山伏姿で出発し、大峰山に向かう。9日には三宝院へ帰り護摩供を修する。 |
10日 |
伏見稲荷大社 |
御田植祭り |
豊作祈願の神事。平安装束の汗衫を着た神楽女四人が御田舞を舞い、白衣に紺の手甲脚絆の田人と菅笠に茜襷の早乙女が神田の田植えを行う。大阪三島郡総講中の人々の奉仕。 |
12日 |
法然院 |
八ツ橋忌 |
江戸時代の琴の名人八ツ橋検校の命日に、遺徳を偲んで行う法要。琴の演奏、舞踊が奉納される。黒谷にある検校の墓にお参りする人のために琴形の菓子を売ったのが「八ツ橋」のはじまりという。 |
15日 |
智積院 |
青葉まつり |
宗祖弘法大師空海の誕生日を祝う法要。修験者による柴灯護摩供や献花式もあり、大書院では茶菓接待や華展が催され、国宝の障壁画や庭園が公開される。 |
20日 |
鞍馬寺 |
竹伐り会式 |
蓮華会。平安時代の中興の祖、峯延上人が法力で悪蛇を退治した故事にちなむ。長さ四メートルの太い青竹を大蛇に見立てて、法師八人が近江座と丹波座にわかれて切断する速さを競い、豊凶を占う。18日竹釣、19日蛇棄ての儀式がある。 |
30日 |
北野天満宮 |
夏越祓 |
25日に茅の輪くぐりをして半年間の罪穢れを祓い、30日の大祓式で次の半年の幸せを祈る。紙の人形に罪穢れを移して紙屋川に流す。 |
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上賀茂神社 |
夏越祓 |
茅の輪くぐりの神事のあと、神職が橋殿から紙の人形を楢の小川へ流して穢れを祓う。1月から6月までの半年間の罪穢れを祓う神事。 |
上旬 |
平安神宮 |
菖蒲池公開 |
平安神宮神苑の菖蒲やカキツバタが見ごろになると、1日だけ無料公開する。約六千坪の神苑は、東・中・西・南の四苑にわかれていて、この時期美しい花々が池を彩る。 |
中旬〜下旬 |
妙心寺塔頭東林院 |
沙羅双樹公開 |
涅槃図に描かれている沙羅双樹とちがい、日本種の沙羅はナツツバキで、白い花をつけて翌日には散ってしまう。ここのは大木で庭の苔の上一面に白い花を散らす。観賞は予約、有料。 |