桐の花〜幹のたけ9メートルに及び、径90センチにも達するものがある。各地に広く栽培され、初夏のころ、紫色の大形の唇形花を多数円錐花穂状につける。見た目に清楚で芳香があり、また遠く望んだ梢の紫は美しく、地に散り敷いたさまもあざやかである。花が衰え始めると、長い柄をもった心臓形の粘毛のある葉を生じ、大きなものは30センチあまりとなる。材は箪笥・火鉢・楽器・下駄などにつくり、関東地方では群馬・栃木二県は名がある。花桐。漢名白桐で、梧桐(あおぎり)は全然別種であり、これは黄色を帯びた小さい花が集まって、円錐花穂をなしている。
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