罌粟の花〜東欧・近東地方の原産で、古くシナより渡来し、30〜60センチの茎を直立して、初夏、その頂きに5、6センチほどの美しい花をひらく。一日花で、紅・紫・白・絞りなどの薄い四弁の花の姿が可憐である。八重咲もあり、その種類も多く、雛罌粟は虞美人草または麗春花と言われ、ことに可憐な花の姿を愛され、鬼罌粟は深紅色の燃えるような大形の花をひらく。薊罌粟は葉が薊に似て棘があり、黄色の四弁花である。いずれも観賞花として愛翫され、また薬用として栽培される。罌粟坊主から阿片が採れるので、栽培を禁ぜられているソムニフェルム種・セティゲルム種などの種類もある。罌粟畑、芥子の花。
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