南瓜の花〜六月ごろのかぼちゃ畑では、巻髭となった茎が地を這って、心臓形の葉を互生して繁茂し、葉の腋に雌雄相似た黄色の合弁花を咲かせている。花の下に長柄のあるのは雄花で、雌花は短梗で、花のすぐ下に丸い子房をもつのですぐ見分けることができる。
木槿(むくげ)〜シナ・インド原産の三メートルほどの落葉灌木で、鑑賞花として木槿垣などにも作られる。粗い歯のある楔形の葉をつけた枝の先に、ふつう、紅紫色の五弁の葵に似た美花をひらくが、白木槿も、花の底に紅をぼかした紅木槿もあり、重弁のものもある。晩夏のころから咲きはじめ、朝開くと夕にはしぼんでしまう。 |