龍膽(りんどう)〜秋の山野に生じ、30センチあまりの茎の梢や葉の腋に、紫色の数花の筒状花をひらく。葉は三本の縦脈のある披針形で、葉柄がなく、茎を抱いて対生する。秋冷の渓谷や高山などの岩かげに、可憐な濃紫色の花を開くが、種類が多く、蔓竜胆・深山竜胆・朝熊竜胆などがあり。白色のものは笹竜胆と言われている。日中に開花し、夕方や雨の日には閉じる。採取して根を薬に用いる。