T角子(さいかち)〜山野や川原に生え、また栽植もされる。豆科の落葉喬木で、枝には、棘が多く、葉は偶数羽状複葉で、小葉は長楕円形である。夏、淡黄緑色の小さい花を綴り、後、莢(さや)を結ぶ。30センチばかりの扁平でゆがんだ莢が、中に黒褐色の扁平な種をもって、下垂する。さいかしとも言う。昔は、莢を石鹸の代用とした。莢を天日でからからに乾燥させ、風呂に入れると、体を温め、神経痛などによいとされる。ただし、風呂の湯が真っ黒になる。
ゼラニューム〜和名は天竺あおいと言う。南アフリカ原産の観賞花で、丈は30センチほど、葵に似た円形心臓状の葉をつけ、多肉の茎は折ると独得の香りがある。五、六月のころ、長い花梗に深紅色・白色・薔薇色などの美しい花をひらき、その花期は長く、日溜まりなら冬も開花します。