■手織草木染紬:「薫風揺花」澄みわたる空に東風が吹く、柔らかな色の世界の中で花は揺れる。やがて一面にその薫りを湛え、季節の訪れを知ることとなる。そんな情景が思い浮かぶような逸品に仕上がりました。(使用草木染料:紫根、五倍子、一位、臭木の実 など)
■草木染穀織:「玉鬘」手に触れれば分かる本物の技。平安の古より伝わる穀織の目とその透明感のある草木の色彩は見る者を魅了してやみません。繊細かつ美麗な絹の調べは天の羽衣のように。(使用草木染料:茜、よもぎ など)
■手織草木染紬:「川辺に春」ゆるやかに流れる水面に陽がこぼれ、煌めく光となってまた空に還ってゆく。陽気が降り注ぎ、鳥たちも唄い出す。幾度も繰り返される、至福の季節。(使用草木染料:藍、クチナシ、生葉、臭木の実、刈安 など)
様々な風合いや色彩の御召、染着尺と染帯のコーディネートをご提案いたします。時にはシンプルでさりげなく、時には大胆で華麗に。そんな組み合わせをお楽しみください。
アネモネ:矢代仁蔵書「西洋草花図譜」
アネモネ〜南ヨーロッパ原産で、三月下旬から四月中旬が盛りである。球根から30センチほどの花茎を、二、三本ないし七、八本出し、芥子の花に似た五弁小形の花を開く。白・赤・紫およびこれらの濃淡・絞りなど変化に富み、一重も八重もある。葉もにんじんのように細かく裂けて、花との対照が美しい。花弁の丸いのと尖ったのと二種類あり、後者は菊咲の美観を呈する。紅花翁草また、はないちげと言う。