粛啓 残暑の候、尊堂益々ご清栄の段慶賀の至りに存じます。 鼎美会は昭和32年の第1回から、お陰さまをもちまして第56回目を迎えることになり、 ここに開催する運びとなりました。 何卒ご指導ご鞭撻の思召を以って、ご光来下さいますよう謹んでお願い申し上げます。
昭和3年、先代若松華瑶氏(帯の若松)等の声掛けにより、染織界への影響著しい、琳派の師、万能の天才本阿弥光悦(1558〜1637)翁に感謝、報恩の誠を尽くすを目的として発会。当日は商いをせず、同人研鑽を主とする作品展。会場は、光悦寺、国際会議場、愛染倉と移り、今回は京都文化博物館。
煙草花:矢代仁蔵書「四季の花」
煙草の花〜淡紅色で、先端は色濃い三センチほどの漏斗形の花を初秋のころにひらく。畑に栽培するものは、蕊や腋芽を摘んで葉の育成につとめるので、種とりに残すもののほかは、花をみない。一メートル数十センチの茎も楕円形、闊大な葉も、たくましく豊かで、葉をとって煙草をつくる。花煙草と言って、花を観賞する種類もある。南米の原産である。