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色留袖「松竹梅吉祥」
金燈花、石蒜、ノダイマツ:矢代仁蔵書「千種之花」
曼珠沙華(まんじゅさげ)〜秋の彼岸ごろ、川辺の堤や畦、墓原などに、葉のない30センチほどの花茎を急にのばして、頂きに真紅の美しい花数個を輪状に咲かせる。群生して、その辺りを真赤に燃えたたせ、何か妖凄な感じがある。彼岸が過ぎると、真赤の花は一度に消え失せて、茎だけが立ち並び、深緑色の線形の葉を多数叢生する。彼岸花・まんじゅしゃげと言い、ところによっては死人花、捨子花、幽霊花、狐花などと俗名が多い。有毒草であるが、鱗茎を、漢方では石蒜(せきさん)と呼び、去痰、催吐の薬として用いる。