パンジー〜ヨーロッパ原産の三色菫で、晩春のころ、葉のわきから花梗(かこう)を出して、大輪で紫・白・黄色の三色を一花にそなえた美しい可憐な花をひらく。葉は長楕円形で、長い柄をもっている。花の形が、蝶の舞うのに似ているので胡蝶花・遊蝶花とも言う。太陽に向かって開く習性がある。菫とちがって匂いはない。西洋では昔、ショウ=パンジーと言って、花の中心の斑点が小さかったが、後に色彩の変化の多い大輪のファン=パンジーに、流行が移った。ほかの菫との交配も盛んに試みられ、叢生して花壇の縁に植えるのに適する花壇パンジーや、花の小さいヴィオラなどが作り出された。