鈴懸(すずかけ)の実〜小アジア付近原産の落葉高木。葉は楓に似て五つに裂けて大きく、四月ごろ、葉のわきから雌花と雄花を別々の柄につける。黄緑色の細い花で目につかない。花ののち径3センチほどの褐色の実を一つ柄に三つ四つつけて下に垂れ、秋から初冬に熟した後も、長い間枝に残るが、山伏の篠懸(すずかけ)に似ているのでこの名がある。一種にアメリカスズカケノキがあり、明治時代に輸入されて、今は普通の街路樹となった。果実が釦形なので、俗に釦の木と言い、またプラタナスと言う。現在街路樹として多く見かけられるのは、この二つの中間種のモミジバスズカケノキである。