濱簪(はまかんざし)〜ヨーロッパ・北米などに産し、園芸植物として舶来された。もと海岸地方に生えていたもので、草の丈数センチ、細長い松葉のような葉が無数に生えた中から、三、四月ごろ、数十輪の可憐な簪のような花をつける。ふつう桃色で、白もあり、春の花壇の縁取に広く用いられる。誤って花簪と呼ぶ人もある。洋名、アルメリア。
花簪(はなかんざし)〜洋名、ローダンセまたはヘリプテラム。フレームで保護すると、三月ごろ、30センチぐらいにのびて開花する。桃型の銀桃色の花を房状につける可憐な花で、花弁は麦藁菊と同様、紙質のカサカサした音を立てるので、花簪用の乾燥花として珍重される。濱簪(アルメリア)と混同しやすい。