芹葉黄蓮(せりばおうれん)の花〜キンポウゲ科の多年草。セリに似た葉をつけ、早春を告げるかのように楚々とした花を開く。葉がセリの葉の形に似ていることからこの名がある。オウレンの仲間は葉形の変化が多く、キクバオウレンは一回三出複葉、セリバオウレンは二回三出複葉、コセリバオウレンは三回三出複葉となる。本州、四国の山地に生え、冬枯れの季節の中で、春を待ちかねたように花をつける。花茎は10cm前後で花は直径約1cm。5〜7枚、披針形の白い花弁のように見えるのは萼片で、花弁は萼片より短く、線状で5〜6枚からなる。一茎に三花をつける。花期は二〜四月。