矢代仁の新商品を季節ごとにご紹介させていただきます。


初夏と初秋に装う単衣(ひとえ)は着る期間が短いので、どちらの時期にも装える柄ゆきを選びがちですが、それぞれに向く素材や色、柄を着分けてお洒落への心意気を表現するのも一興です。

▲単衣訪問着


春ひとえ 秋ひとえ
6/1〜6/30 9/1〜9/30
着用時期 その日の気候、外出先によっては
5月下旬から着始めてもよいでしょう。
初夏の場合はひと足早く季節の装いを楽しみますが、9月は例外です。
9月末に袷を着て季節を先取りするということはありません。
10月になってから初袷となります。
素材 ・絽紬、絽縮緬、夏結城、夏大島、木綿、麻縮などの肌にさらりとした素材。
・帯は紗袋、麻地、絽袋、絽袋名古屋、絽綴(つづれ)など。
・春ひとえの素材とほぼ同じです。
・彼岸を過ぎたら涼しげな素材から、綸子、縮緬、紬など透けない素材の単衣に戻ります。帯は縮緬地、紬地など。
・6月に入ると緑が一段と色を重ね、自然はひと色濃くなります。きものの色もきりっとして爽やかな寒色系が多くなります。
・水色、浅緑、白、灰色、朱、桔梗紫など。
・秋の風情を先取りする色合い。枯れた色調や温かみのある地色を選びます。
・初旬は淡い色、中旬以降はウコン、朱色、茶、緑、紺など深みのある色。
季節の柄 ・雨、海、雲、虫、紫陽花、百合、薊(あざみ)、菖蒲、杜若(かきつばた)、鮎、鉄線など。
・秋草模様は春ひとえにも装えます。
全体の色調、秋草の内容にも気配りを(ススキや菊を入れず桔梗、撫子、女郎花などを中心とした柄も有り)。
・中旬までは秋草模様。
・中旬以降は菊や秋の風物、月見など。ススキ、菊、赤みの差した楓は秋を連想させるもので、秋ひとえに向く柄ゆきといえます。


   


    YASHIRONI 株式会社 矢代仁
〒604-0021 京都市中京区室町通二条南入蛸薬師町272-2
TEL (075)211-2421 FAX (075)211-2428
当ページに掲載されている情報・画像を、無断で転用・複製する事を禁じます。