矢代仁の新商品を季節ごとにご紹介させていただきます。

 正倉院裂をテーマとした訪問着

  正倉院裂〜正倉院に伝世する裂を総称してこの名が当てられる。すなわち正倉院の宝物は聖武天皇遺愛の品をはじめとする諸人の献納品、東大寺大仏開眼会、聖武帝一周忌斎会その他の諸要具、東大寺造寺所・写経所に関する文書とそこに働いた人々の衣服類(浄衣)などから成っているが、これらのうちの衣服・服飾品・幡蓋(ばんがい)・調度品・荘厳具などの染織品は長年月のうちに断片となったものが多く、そうした残片を一括して正倉院裂とよぶ。その種類には錦・綾・羅・綴・刺繍・組帯・描絵・摺絵・纐纈・臈纈・纈をはじめ、調庸として上納された・麻布などがある。これらは八世紀の染織として由緒・伝来が正しいこととともに、そのものの技術の優秀性、多様性などにおいて世界的にも高く評価されている。一般的な特徴としては法隆寺裂よりやや時代の下る盛唐の作風を示すものが多く、多彩な大柄の唐花を織り出した緯錦や綾地綾紋の綾が多いことなどもその表れと考えられる。


   


    YASHIRONI 株式会社 矢代仁
〒604-0021 京都市中京区室町通二条南入蛸薬師町272-2
TEL (075)211-2421 FAX (075)211-2428
当ページに掲載されている情報・画像を、無断で転用・複製する事を禁じます。