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御召の振袖(総縫取り) |
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振袖「几帳」 |
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振袖の定番である、几帳文様を最高級の縫取り御召に仕上げました。帳の一幅ごとに異なる小さな吉祥文様まで細密な織りで表したところに染めとは違う重厚な趣が感じられます。手に取ったときのしっかりとした手ごたえ、着付けやすさや着心地は御召の魅力です。
※縫取織〜紋織物の一つ。縫取(繍取)は元来刺繍用語で、布帛の一部に別糸で文様を縫いあらわすことをいう。したがて縫取織は刺繍のような織物をさし、その特色は文様をあらわす彩糸(絵緯:えぬき)が文様に必要な部分だけ往復して用いられ、他の錦などの絵緯のように織幅いっぱいの通し糸とならないことにある。この技法によると数色の絵緯を容易に使い分けることができ、しかも部分的に織り入れられるために、色数のわりには、錦のように織物自体が厚く、あるいは重くなることがない。 |
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※几帳〜室内で風や人目を避けるために座の傍らに隔として立てる具。細い二本の柱を土居という台に立て、柱の上に一本の横木をわたし、その横木に帳をかける。寝殿造りに用いられた屏風、御簾などの調度品の一つとして平安時代の文学や絵巻物に登場する。帳は五幅で冬は平絹の白地に紫の朽木形文様、夏は生絹に胡粉で秋草を描く。一幅ごとに野筋という紅の結紐をつける。又、美麗几帳という、錦の華麗な文様の帳もあった。几帳そのものを文様化し、小袖や振袖に用いた例も多い。 |
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